トリマーにとってバリカン(クリッパー)はとても重要なものです。
ただ、1人のトリマーで多くのバリカン(クリッパー)を利用するということはなかなかありません。
そこで、当店が利用していたバリカン(クリッパー)について解説をしていきたいと思います。
清水電気 スピーディック
スピーディックのメリット
日本のトリマーで使っている方は多いのではないでしょうか。
専門学校時代にスピー株式会社(旧清水電気)のスピーディックがハサミと一緒に購入をしたバリカン(クリッパー)でした。
専門学校時代はタピオと呼ばれる小型のバリカン(クリッパー)でしたが、今は販売終了となっており、GRACIA、PEACE、One Lightと呼ばれる後継機が販売されています。
スピーディックはとても軽く女性でも扱いやすいのが特徴で、海外製のバリカンと比べると刃の動く回数が少ないです。
1回で枯れる面積が少ない
刃は少し小さめなので取り回ししやすい反面、1回で刈れる面積が少なくなります。
また、海外製のバリカン(クリッパー)と比べると動く回数が少ないので、ゆっくり丁寧に動かす必要があります。
少し早い速度で刈ってしまうと何度も同じ場所を刈らないといけなくなるので、ゆっくり丁寧に刈るという意識が大切です。
本体は全く壊れなかった
本体が壊れるということがなく、10年近く使えていました。
海外製のバリカンに交換した際にスピーディックは使わなくなりましたが、もしかすると継続的に使っていても10年以上は使えていたもしれません。
本体は本当に丈夫な点はスピーディックのメリットです。
スピーディックのデメリット
替刃は互換性がない
海外製のバリカンは替刃は互換性があり、他のメーカーのバリカンの替刃であっても使えることが多いのですが、スピーディックはスピーディック専用の替刃を揃える必要があります。
そのため、一度替刃を購入をしてしまったら、他のメーカーに切り替える際には1から替刃も揃える必要があります。
替刃は刈れなくなりやすい
スピーディックの替刃は自分で調整ができる一方で、新品でも刈れないものがあったり、感覚として海外製の替刃より寿命が短いイメージです。
そのため、継続的にかかるランニングコストが海外製のものより高くなりやすいです。
ウォール
ウォールのメリット
替刃の互換性があるメーカがある
ウォールの替刃は他の海外製のメーカーとの互換性があるので、もしウォールの本体がイマイチだと思ったら、本体だけ切り替えるだですみます。
意外と替刃を全て揃えるとなると数万円は軽く飛んでいくので、互換性がるということは利便性が高いです。
研ぎに出せばまた使える
メーカー推奨ではないかもしれませんが、ウォールのバリカンなど海外製の替刃は研ぎに出すと再び刈れるようになることが多いです。
価格自体はスピーディックよりも高いかと思いますが、それでも研ぎを含めて長いこと使えるのでコストパフォーマンスは高いのでお勧めです。
刃の動かす速度が選べる
刃の動かす速度を中速と高速の2種類選択することができます。
そのため、ゆっくり丁寧に動かすところは中速で、幅が広くスムーズに刈るところは高速で刈るなどの使いかができます。
アタッチメントが使える(重要)
アタッチメントとは替刃の上から取り付けるアダプターで、3mm、6mm、13mm、16mm、19mm、22mm、25mmとミリ数が大きなものもあります。
スピーディックだと長毛で残すことが難しかったものを、ウォールの替刃であればバリカンで刈る際にも長く毛を残すことができるので、全身ふんわりカットであってもバリカンの利用ができ時短になります。
ウォールのデメリット
有線のバリカン(クリッパー)は付け根がすぐ壊れる
ウォールのバリカンはアタッチメントが使えるのでメインとして使用していた時期もありましたが、電源コードをさして使うタイプの有線のバリカン(クリッパー)は1度だけではなく3、4回修理に出したことがあります。
付け根の部分がとても弱く修理の費用も安くなかったので他社のバリカンに切り替えました。
この付け根が丈夫で壊れにくいものであれば、いいバリカンなのでまだウォールを使っていたかもしれないです。
ミニバリカンは電池がすぐダメになった
ミニバリカンは充電タイプのものでしたが、6ヶ月くらい使って動かなくなってしまいました。
充電池は自分で切り替えることができないタイプだったので、流石に少し使えなくなるのが早いということでミニバリカンの使用はやめました。
通常の体を刈る充電式のバリカンは使用していませんが、他のトリマーさんに聞いたところすごく使いやすいと仰っていたので、ウォールの弱点である有線と電池の部分は体を刈るCreativaなどであれば解決できるかもしれません。
本体が重い
日本製のスピーディックなどと比べると結構重めです。
なので、長時間使うとなると少し重たく感じますが、慣れれば特に気にならなくなります。
アンディス
アンディスのメリット
デザイン的には一番洗練されてる
他のメーカーに比べデザイン的には一番洗練されていて安っぽさがないバリカン(クリッパー)だと思います。
アタッチメントが使える(重要)
こちらもウォール同様に替刃が共通なのとアタッチメントが使えます。
ウォール同様に研ぎに出せばまた使える
刈り具合が悪くなったとしても、ウォール同様に替刃は研ぎに出せばまた刈り味が元に戻ります。
自分で調整することはできませんが、この替刃であれば自分で調整する必要がないともいえます。
アンディスのデメリット
充電スタンドが壊れやすい
アンディスの充電式のバリカン(クリッパー)を使用していますが、充電スタンドが壊れやすいです。
今までに2回充電スタンドだけ購入したことがあり、毛が入るとダメになりやすいみたいです。
なので、毛が充電スタンドに入り込まないように袋をかけて保管をして、使うときに袋から取り出して使用するなどして気をつける必要があります。
この充電スタンドの壊れやすさから他のメーカーに切り替えようと思っています。
重い
中に充電池が入っているので結構重いです。有線タイプのウォールより重いのは充電池が入っているから仕方がありませんが、それなりに重いという覚悟は持って購入をしてくことをお勧めします。
長期的に欠品になってる
販売サイトでは長期的に欠品になっているのでなかなか入手がしづらい状況になっています。
正規代理店のペットの道具屋さんのページでも在庫限りと記載があったり、今まで販売していたページがなくなっていたりするので、もしかすると購入することができなくなるかもしれません。
気になっているバリカン(クリッパー)
ハイニガー
ハイニガーはスイスのメーカーで羊の毛刈りのバリカンを作っていたようです。
使っている方はパワーもあり、充電も全然壊れないと言っていたので、個人的にはアンディスの上位互換なのではないかと思っています。
ただバリカンの本体が5万弱するので価格自体は結構高めです。
今使っているアンディスがダメになったらハイニガーを購入する予定なので、ハイニガーを使ったらまたレビューをしてみたいと思います。
ウォールのCreativa
ウォールの充電池タイプのバリカンです。
コードがダメになりやすい欠点がなくなり、充電池も比較的もちがいいと聞いているので気になっています。
また充電池を変えられるのも、電池が劣化した時にも対応がしやすい点も評価できます。
3万弱と比較的安い価格なのもメリットですね。
ウォール、アンディス、ハイニガーの替刃はアメリカがいい?ドイツがいい?
海外製の互換性がある替刃はアメリカ製とドイツ製の2種類があります。
ドイツ製の方が替刃は少し高くなっていますが、ウォールの方から聞いた話だとドイツ製の方が質が高いということを聞いたので、最初からドイツ製の替刃を使っています。
逆にアメリカ製の替刃を使っていないので分かりませんが、ドイツ製の替刃で困ったことはないので、迷っているのならドイツ製の替刃を選んだ方がいいのではないのではないでしょうか。
ウォールもアメリカの会社なのに最初からついている替刃はドイツ製だったりするので、やっぱりドイツ製の替刃の方が良いのではないでしょうか。
まとめ
軽くて取り回ししやすいバリカンであれば日本のスピーディックがオススメです。
本体は本当に壊れにくく、日本製の信頼感があります。
一方でバリカンの替刃などの取り回しや、研ぎに出せば長期的に使える替刃の互換がある海外製のバリカンもオススメです。
今入手できてオススメなのはウォールの充電タイプのCreativaか、スイス製のハイニガーです。
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