トリマーとして経験を積んでいくと、お店から店長を打診されたり、店長候補の求人を見つけて「応募してみようか」と迷ったりすることがあると思います。
これまではお店に在籍する1人のトリマーだったのが、店長になると、お店全体を統括する責任者になります。
カットや接客だけでなく、予約管理、売上、スタッフ教育、お客様対応など、見るべき範囲が一気に広がるため、不安を感じるのは当然です。
私はこれまでに2店舗のトリミングサロンを開業した経験があり、現在は東京でDOG SALON FREESIAを経営しています。あわせて、トリミングサロン専門のホームページ制作・経営サポートを通じて140店舗以上のお店に関わり、1,000件以上の独立・経営相談を受けてきました。
つまり、「店長を任せる側」としての視点と、「店長を経て独立していく人」を数多く見てきた立場の両方から、この記事を書いています。
先に結論をお伝えすると、雇われ店長は、独立を考えている人にとってローリスクで最高の“経営の予行演習”になります。
この記事では、トリミングサロン店長の仕事内容、任されるお店のパターン別の心構え、そして独立を見据えた店長経験の活かし方について解説していきます。
トリミングサロン店長の主な仕事内容
トリミングサロンの店長の仕事は、単にトリミングが上手ければ務まるものではありません。
もちろん技術力は大切ですが、店長になると「自分のお客様を担当する人」から「お店全体を見る人」へと役割が変わります。
主な仕事内容は、次のようなものです。
- トリミング・接客の品質管理
- 予約管理
- 売上・客数・客単価の確認
- スタッフ教育
- クレームやトラブル対応
- 店内ルールやオペレーションの整備
- SNS・LINE・ホームページなどの情報発信
- オーナーとの方針共有
- 備品・消耗品・シャンプー剤などの管理
小規模なトリミングサロンであれば、店長自身も現場でカットに入りながら、これらの業務を同時に見ていくことになります。
特に大切なのは、「お店全体の基準を作る」という意識です。
お客様への声かけ、犬への接し方、仕上がりの品質、予約の取り方、電話やLINEの対応など、店長の判断や行動がそのままお店の雰囲気になります。
そのため、店長になったら「自分の仕事だけをきちんとやる」だけではなく、「お店としてどう見られているか」を考えることが大切です。
トリミングサロンの店長には、大きく3つのパターンがある
ひとことで「店長を任される」と言っても、状況によって難易度も、得られる経験もまったく違います。
大きく分けると、次の3つです。
- 新規開業のお店の店長
- すでに回っているお店の店長
- 売上不振のお店の店長
この3つは、同じ店長でも求められる役割がかなり違います。
新規開業のお店であれば、ゼロからお店の基準を作る力が必要です。すでに回っているお店であれば、既存のお客様や運営ルールを守りながら、少しずつ改善する力が求められます。売上不振のお店であれば、原因を見つけて立て直す力が必要になります。
自分がどのパターンの店長を任されるのかを意識するだけで、やるべきことの優先順位が見えてきます。
順番に見ていきましょう。
1. 新規開業のトリミングサロンの店長を任された場合
あなたの仕事ぶりが、そのままお店の“基準”になる
新規開業のトリミングサロンは、オーナートリマー自身が開業するケースが多いです。
ただし、なかには別事業を営む会社が、新たな部門としてトリミングサロンを立ち上げるケースもあります。
この場合、オーナーは経営のプロではあっても、トリミングサロンの現場については詳しくないことも珍しくありません。
そうなると、接客もカットも、予約の取り方も、犬への接し方も、現場の店長であるあなたが「お店の基準」になります。
あなたの一つひとつの仕事が、そのままお店の品質としてお客様に伝わっていきます。
新規開業店の店長は、それくらい役割が大きいポジションです。
最初は売上が伸びなくても当たり前
新規開業のトリミングサロンは、最初から簡単にお客様が集まるわけではありません。
どれだけ良い技術があっても、どれだけ丁寧に接客をしても、地域の飼い主さんにお店を知ってもらい、実際に来店してもらい、さらにリピートしてもらうまでには時間がかかります。
そのため、開業直後に売上が伸び悩んだからといって、すべてを自分のせいにする必要はありません。
もちろん、他責思考になってしまうと成長は止まります。
しかし、「売上が伸びないのは全部自分の責任だ」と抱え込みすぎるのも危険です。
トリミングサロンの売上は、技術や接客だけで決まるわけではありません。立地、商圏、競合、価格帯、ホームページ、Googleマップ、Instagram、口コミ、予約導線など、さまざまな要素が関係します。
大変なのは当たり前です。
だからこそ、0からお店を作り上げていくプロセスそのものを経験できることに、大きな価値があります。
> トリミングサロンが軌道に乗るまでがどれだけ大変か
※既存記事「トリミングサロンはお客様が定着するまでがめちゃくちゃ大変というお話」へ内部リンク
オーナーに意見できることが、いい店長の条件
オーナーが別事業のプロであっても、トリミングサロンの現場については、店長であるあなたの方が詳しいということは十分にあります。
そのため、お客様満足度を上げるために必要なことがあれば、積極的に提案していきましょう。
たとえば、
- 予約の取り方を変える
- カウンセリング時間を長めに取る
- 犬への負担が少ないメニュー構成にする
- 料金表をわかりやすくする
- 初回来店時の説明を丁寧にする
- LINEやホームページの案内を整える
このような改善は、現場を見ている店長だからこそ気づける部分です。
逆に、お客様の満足度を下げかねない指示をオーナーから受けたときは、理由を添えて「それは避けた方がいいと思います」と伝えることも大切です。
ただ言われたことをこなすだけでは、良い店長とは言えません。
現場の専門家として、お店を良くするための意見を言えるかどうかが、店長としての大きな分かれ目になります。
新規開業店を軌道に乗せられたら、独立できる実力がついている
すでにリピーターで回っているお店を任されるより、新規開業のトリミングサロンを軌道に乗せる方が、店長としては何倍も大変です。
新規開業店の店長は、実質的に経営者とかなり近い立場になります。
もちろん、最終的な責任はオーナーにあります。
しかし、現場を作り、お客様対応を整え、リピーターを増やし、売上を安定させていくという意味では、経営者に近い経験を積むことになります。
もしこのフェーズを乗り越えて、お店を軌道に乗せることができたなら、あなたはすでに独立開業してもやっていけるレベルの経営感覚を身につけている可能性が高いです。
それくらい、新規開業のトリミングサロンを運営していくのは大変であり、同時に得られるものが大きい経験です。
2. すでに回っているトリミングサロンの店長を任された場合
まずは、前任者からの引き継ぎを丁寧に
オーナーがもう1店舗を出店した、前任の店長が退職した、産休や異動で責任者が変わったなどの理由で、すでに回っているお店の店長を任されることもあります。
この場合は、まず前任のオーナーや店長から、お店の細かな運営についてしっかり引き継ぎを受けましょう。
特に大切なのは、お客様ごとの情報です。
たとえば、
- 苦手な作業がある犬
- 持病や年齢的に注意が必要な犬
- 飼い主さんが気にしているポイント
- 過去にクレームやトラブルがあった内容
- 予約時に注意すべきこと
- 仕上がりの好み
こうした情報は、売上表や予約表だけを見てもわかりません。
トリミングサロンは、かなり属人的な仕事です。
だからこそ、前任者が持っている細かな情報を丁寧に引き継ぐことが、既存のお客様を守るうえでとても重要になります。
難易度は新規開業より低い。ただし“現状維持のつもり”だと下がる
すでに回っているお店の店長を任される場合、新規開業店よりはハードルが低いです。
すでにお客様がいて、売上もあり、ある程度の運営ルールもできているからです。
前任者がお店の基盤をしっかり作っていれば、店長が変わったからといって、すぐに売上が大きく落ちることは少ないでしょう。
ただし、注意したいのは「現状維持でいい」と考えてしまうことです。
トリミングサロンは、何もしなければ少しずつ弱くなっていくことがあります。
お客様の高齢化、犬の高齢化、引っ越し、競合店の出店、価格競争、スタッフの退職など、さまざまな理由で少しずつ数字が下がることがあります。
だからこそ、すでに回っているお店であっても、店長は常に改善意識を持つ必要があります。
大きく変える必要はありません。
まずは、今いるお客様にもっと満足してもらうことです。
そのうえで、新しいお客様にも選ばれるように、ホームページ、Googleマップ、Instagram、LINEなどの情報を少しずつ整えていくことが大切です。
既存店の店長は“守りながら改善する力”が身につく
既存店の店長には、新規開業店とは違う難しさがあります。
それは、すでにあるお店の良さを壊さずに、必要な部分だけを改善していくことです。
新しい店長になると、「自分らしさを出したい」「もっと良くしたい」と思うこともあるかもしれません。
しかし、既存のお客様は前のお店の雰囲気や対応に満足して通ってくれている場合も多いです。
急にルールを変えすぎたり、接客の雰囲気を変えすぎたりすると、違和感を持たれることもあります。
そのため、既存店の店長は、まずお店の良さを理解することが大切です。
そのうえで、明らかに改善した方がいい部分から、少しずつ変えていきましょう。
この「守りながら改善する力」は、独立後にもかなり役立ちます。
3. 売上不振のトリミングサロンの店長を任された場合
売上不振店の店長は、新規開業と同じくらい難しい
売上不振のお店の店長を任された場合、難易度は新規開業と同じくらい高くなります。
なぜなら、売上が下がっているお店には、必ず何かしらの理由があるからです。
たとえば、
- 技術や仕上がりに不満がある
- 接客の印象が悪い
- 料金とサービス内容が合っていない
- 予約が取りづらい
- スタッフが定着していない
- ホームページやSNSの情報が古い
- 近隣に強い競合店がある
- お店のコンセプトが伝わっていない
このような原因を整理せずに、ただ店長だけが変わっても、売上が急に回復することはありません。
売上不振店の店長を任されたときは、まず「なぜ売上が下がっているのか」を冷静に見る必要があります。
一度下がった地域の印象を戻すのは難しい
売上不振店で特に難しいのは、一度下がってしまった地域の飼い主さんからの好感度を、もう一度上げ直すことです。
トリミングサロンは地域密着型の仕事です。
一度「あのお店は合わなかった」「前に嫌な思いをした」と思われてしまうと、もう一度来てもらうのは簡単ではありません。
そのため、売上不振店を立て直すには、既存のお客様への改善だけではなく、新しいお客様に知ってもらうことも重要になります。
やるべきことは、大きく分けると2つです。
- 売上が下がった原因を特定して改善する
- 生まれ変わったお店を新しいお客様に知ってもらう
この2つを同時に進める必要があります。
場合によっては、店長交代をきっかけに「お店の方針が変わったこと」を発信したり、店内写真やスタッフ紹介を更新したり、ホームページの内容を作り直したりすることも必要です。
状況によっては、店名変更やリニューアルという選択肢もあります。
サービス改善と集客導線はセットで考える
売上不振店を立て直すときに、多くのお店がつまずくのが「良くなったことをどう伝えるか」です。
接客を改善した。
技術も見直した。
店内もきれいにした。
それでも、地域の飼い主さんに伝わっていなければ、新しいお客様は増えません。
ホームページやGoogleマップ、Instagram、LINEなどを整え、「どんなお店に変わったのか」「どんな犬に向いているのか」「どんな想いでトリミングしているのか」をきちんと伝える必要があります。
お店の中を良くする努力と、その良さを外に届ける導線づくりは、両方必要です。
売上不振店の店長は大変ですが、この経験を乗り越えると、かなり実践的な経営力が身につきます。
店長候補の求人に応募する前に確認したいこと
トリミングサロンの店長候補求人を見つけたとき、給与や勤務地だけで判断するのはおすすめしません。
店長といっても、お店によって任される範囲は大きく違います。
応募する前や面接時には、次のような点を確認しておきましょう。
どこまで裁量があるか
まず確認したいのは、店長にどこまで裁量があるかです。
たとえば、予約枠の調整、メニュー内容、料金表、接客ルール、スタッフ教育、SNS発信などに、店長の意見をどこまで反映できるのかは重要です。
名前だけ店長で、実際には何も決められない職場もあります。
逆に、かなり自由に任せてもらえる職場もあります。
独立を見据えて経験を積みたいなら、ある程度の裁量があるお店の方が学びは大きいです。
売上責任をどこまで求められるか
店長になると、売上を意識する場面は必ず増えます。
ただし、どこまで責任を求められるのかは、お店によって違います。
「売上を一緒に見て改善していこう」というお店もあれば、「売上が下がったら店長の責任」という空気のお店もあります。
売上は、店長の努力だけで決まるものではありません。
立地、広告、ホームページ、価格設定、スタッフ人数、既存顧客数など、オーナー側が整えるべき要素も多いです。
そのため、面接時には「売上目標はあるのか」「未達の場合にどう評価されるのか」「集客施策は誰が担当するのか」を確認しておきましょう。
スタッフ人数と予約枠に無理がないか
店長候補求人で意外と見落としがちなのが、現場の人員体制です。
スタッフ人数に対して予約を詰め込みすぎているお店では、店長になった途端に現場を回すだけで精一杯になります。
本来であれば、店長はお店全体を見る立場です。
しかし、人手不足が深刻な場合、店長自身が常にカットに入り続け、スタッフ教育や改善業務に時間を使えないこともあります。
応募前には、スタッフ人数、1日の予約頭数、店長自身がどのくらい現場に入るのかを確認しておくと安心です。
集客は誰が担当するのか
トリミングサロンの店長にとって、集客の理解はとても大切です。
ただし、ホームページ、Googleマップ、広告、Instagram、LINEなどを誰が管理するのかは、お店によって違います。
オーナーが担当するのか、本部が担当するのか、店長が担当するのか。
ここが曖昧なままだと、売上責任だけ求められて、集客手段は何も持たせてもらえないという状況になることがあります。
独立を見据えるなら、集客にも関われる環境の方が経験値は高くなります。
給与・店長手当・インセンティブはあるか
店長になると、責任は確実に増えます。
そのため、給与や手当についても確認しておきましょう。
特に見るべきなのは、
- 基本給
- 店長手当
- 売上インセンティブ
- 指名料の扱い
- 残業代
- 休日数
- 社会保険
- 有給の取りやすさ
このあたりです。
店長という肩書きだけがついて、責任だけ増える状態は避けたいところです。
もちろん、独立前の経験として割り切る考え方もあります。
ただ、それでも長く働く以上、条件面はきちんと確認しておくべきです。
独立希望を伝えても問題ない職場か
将来的に独立したいと思っている場合、その気持ちをどこまで伝えるかは悩むところです。
正直に言うと、これはオーナーの考え方によります。
独立希望を応援してくれるお店もあれば、長く勤めてほしいという理由で嫌がるお店もあります。
ただ、店長として働く以上、信頼関係はとても大切です。
最初から強く「数年後に独立します」と伝える必要はありませんが、将来的に自分のお店を持ちたい気持ちがあるなら、面接や入社後のタイミングで、無理のない範囲で共有しておくのも一つです。
独立希望を理解したうえで店長を任せてくれるお店なら、かなり良い経験ができると思います。
店長の求人に応募すべき?それとも、いきなり独立すべき?
新規開業店や店長候補の求人は、それなりの数があります。
「店長はちょっと荷が重い」と感じる方もいると思いますが、今後の独立を目指している方には、店長への挑戦はかなりおすすめです。
もちろん、カットをまだ1人で回しきれない、接客にも不安がある、という段階であれば少し早いかもしれません。
しかし、すでに数年トリミングサロンで働いていて、1人でカットをこなせて、接客もある程度できるのであれば、チャレンジしてみる価値は大きいです。
なぜなら、店長は経営者ではないため、仮にお店が軌道に乗らなくても、あなた自身に大きな金銭的損失は発生しにくいからです。
独立開業の場合、物件取得費、内装費、設備費、広告費、運転資金など、まとまったお金が必要になります。
一方で、雇われ店長であれば、自分のお金を投じることなく、経営の現場を経験できます。
これは独立前のステップアップとして、かなり理想的な環境です。
もちろん、店長として責任を持って働くことは大前提です。
ただ、独立前にいきなり全財産をかけて開業するよりも、まずは店長として経営に近い経験を積む方が、リスクはかなり低いです。
「いずれ自分のお店を持ちたい」と思っている方こそ、雇われ店長という形で、経営を実地で学んでみる価値があります。
> トリミングサロンの独立開業を決意した方が読む記事
https://trimal.jp/archives/726> トリマーの年収は?雇われ396万円・独立なら1,000万円超も可能
https://trimal.jp/archives/1097
店長経験を、独立への“最短ルート”にするために
ただ店長を務めるのと、独立を見据えて店長を務めるのとでは、数年後に身につくものがまったく変わります。
独立後にそのまま武器になるのは、次のような経験です。
数字を見る習慣
店長になったら、売上、客数、客単価、リピート率、原価、人件費などを少しずつ見るようにしましょう。
最初から難しい経営分析をする必要はありません。
まずは、
- 今月の売上はいくらか
- 客数は何人か
- 平均単価はいくらか
- 前月より増えたのか減ったのか
- どのメニューが多いのか
- 予約が埋まりやすい曜日はいつか
このあたりを見るだけでも十分です。
独立すると、これらの数字をすべて自分で見なければいけません。
店長時代から数字を見る習慣をつけておくと、開業後の判断がかなり楽になります。
集客の仕組みを自分で回した経験
独立後に一番苦労する人が多いのが、集客です。
技術があっても、お客様に知ってもらえなければ予約は入りません。
店長時代に、ホームページ、Googleマップ、Instagram、LINE、口コミ、紹介などに関わる経験ができると、独立後にかなり役立ちます。
特に大切なのは、「どこからお客様が来ているのか」を把握することです。
新規のお客様がGoogleマップから来ているのか、Instagramから来ているのか、ホームページから来ているのか、紹介なのか。
これがわかるだけで、開業後にどこを強化すべきかが見えやすくなります。
スタッフやお客様との関係づくり
店長になると、スタッフとの関係づくりも大切になります。
自分1人で働くのとは違い、スタッフの考え方や働き方を理解しながら、お店全体をまとめていく必要があります。
また、お客様との関係づくりも、ただ担当犬をきれいにするだけではありません。
お客様が何を不安に思っているのか、どんな仕上がりを求めているのか、どんな距離感を好むのか。
そうした部分を丁寧に見ていくことが、リピーターづくりにつながります。
独立後にお店を長く続けていくには、技術力だけでは足りません。
お客様との信頼関係を積み重ねる力が必要です。
店長経験は、その力を磨く良い機会になります。
トリミングサロン店長に向いている人
トリミングサロンの店長に向いているのは、単に技術が上手い人だけではありません。
もちろん、技術力は大切です。
ただ、それ以上に大切なのは、お店全体を良くしていこうとする姿勢です。
具体的には、次のような人は店長に向いています。
- 自分の仕事だけでなく、お店全体を見られる人
- お客様の小さな不満に気づける人
- スタッフに対して感情的にならずに伝えられる人
- 売上や予約状況を数字で見ようとする人
- オーナーに対しても必要な意見を言える人
- 変化を前向きに受け止められる人
- 将来的に独立したい気持ちがある人
逆に、「自分の担当犬だけをきれいにできればいい」「人に注意したくない」「数字を見るのが極端に苦手」という場合は、最初は少し苦労するかもしれません。
ただし、最初から完璧である必要はありません。
店長経験を通じて、少しずつ身につけていけば大丈夫です。
トリミングサロン店長に関するよくある質問
トリミングサロンの店長は何をする仕事ですか?
トリミングサロンの店長は、トリミングや接客だけでなく、お店全体の運営を見る仕事です。
具体的には、予約管理、売上確認、スタッフ教育、接客品質の管理、クレーム対応、備品管理、SNSやホームページの情報発信などを行います。
小規模サロンでは、店長自身も現場でカットに入りながら、お店全体を管理することが多いです。
店長経験がなくても店長候補に応募していいですか?
すでに1人でカットを担当でき、接客もある程度できるのであれば、店長経験がなくても応募してよいと思います。
ただし、入社後すぐにすべてを任されるのか、研修期間があるのか、前任者からの引き継ぎがあるのかは確認しておきましょう。
未経験からいきなり売上不振店を任される場合は、かなりハードルが高いです。
トリミングサロンの店長は売上責任がありますか?
お店によります。
店長として売上を意識することは大切ですが、売上は店長だけの責任で決まるものではありません。
立地、価格、広告、ホームページ、Googleマップ、スタッフ人数、既存顧客数など、オーナー側が整えるべき要素も多くあります。
店長候補求人に応募する場合は、売上目標の有無や、未達時の評価、集客の担当範囲を確認しておくと安心です。
独立前に店長を経験するメリットはありますか?
かなり大きいです。
店長経験を通じて、売上、客数、単価、予約管理、スタッフ教育、集客導線など、独立後に必要になる経営感覚を学ぶことができます。
しかも、雇われ店長であれば、自分で物件費や内装費を負担する必要はありません。
自分のお金を大きく投じずに経営に近い経験ができるため、独立前の予行演習としては非常に良い環境です。
売上不振店の店長求人は避けた方がいいですか?
必ず避けた方がいいとは言えません。
ただし、難易度はかなり高いです。
売上が下がっている原因が明確で、店長に改善の裁量があるなら、挑戦する価値はあります。
一方で、原因が曖昧なまま「店長を変えれば何とかなる」と考えているお店の場合、かなり苦労する可能性があります。
応募前には、売上不振の原因、改善のために使える予算、集客施策、スタッフ体制、オーナーのサポート範囲を確認しておきましょう。
まとめ
トリミングサロンの店長を任されるといっても、状況はさまざまです。
すでに回っているお店の店長であれば、比較的ハードルは低く、既存のお客様やお店の良さを守りながら改善していく力が求められます。
新規開業店の店長であれば、ゼロからお店の基準を作り、地域の飼い主さんに知ってもらい、リピーターを増やしていく力が必要です。
売上不振店の店長であれば、売上が下がった原因を見つけ、サービス改善と集客導線の見直しを同時に進める必要があります。
どのパターンであっても、店長というポジションは、独立を考えているトリマーにとって大きな経験になります。
自分のお金を大きく投じることなく、売上、集客、スタッフ教育、お客様対応など、経営に近い経験を積めるからです。
将来自分のお店を持ちたいと思っている方こそ、リスクの少ない雇われ店長という形で経営を学んでみる。
それは遠回りに見えて、実は独立への近道になることも多いです。
Trimalでは、トリマーの方に向けて独立開業や経営の相談を受け付けています。
店長としての一歩も、その先の独立も、お気軽にご相談ください。
> 独立開業・経営の相談について詳しくはこちら
https://trimal.jp/archives/1442







