これからトリマーを目指す高校生などの学生さんは、トリマー専門学校を選ばれるかと思います。
一口にトリマー専門学校といっても、その特色は専門学校によって大きく変わります。
私自身、トリマー専門学校を卒業をしたり、他の専門学校のことなどを聞くことで、トリマー専門学校選びはとても重要だと気づきました。
今回はトリミングサロン経営者が教える、トリマー専門学校の選び方について解説します。
トリマー専門学校選びを間違えると後悔する
結論から言うと、選んだトリマー専門学校の技術や知識レベルが低ければ、卒業をしても技術や知識は低いままになってしまうかもしれません。
トリマー専門学校に入学すると言うことは2年間という長い期間と、数百万円という大金を費やします。
長い時間と大きなお金を費やしたのにも関わらず、知識や技術力が低く卒業するのはもったいないです。
トリマー専門学校を適当に選んでしまうと、トリマー専門学校卒業するまでその学校に通い続けなければいけないため、そのトリマー専門学校を選んだことを後悔してしまう可能性も…
もちろん、独学でカバーできればいいかもしれませんが、独学でカバーできるほどトリマーとしての知識はとても幅広いものです。
それならば、最初からしっかりとしたトリマー専門学校を選んだ方が効率よく学習ができるでしょう。
トリマー専門学校の知識や技術力は全然違う
「トリマー専門学校はどこも同じじゃないの?」
残念ながらトリマー専門学校によって知識や技術力全然違います…
理由は2つあります。
・運営する学校法人の知識不足が原因
・教員トリマーの人材不足が原因
運営する学校法人の知識や資金不足が原因
1番の理由が専門学校を運営している学校法人知識や資金不足です。
トリマー学科だけではなく、IT学科などが乱立しているような専門学校の場合、資金はあってもトップがトリマーに対する知識が不足しているので、適切に予算を分配ができずに、知識や技術力の高いトリマーを講師として雇用されていない可能性が高いです。
また、正しい知識があったとしても、資金が不足しているため、しっかりとした経験や知識があるトリマーを先生として雇い入れることは難しくなります。
教員トリマーの人材不足
トリマー専門学校の教師の給料がそもそも低いため、技術力の高い先生ほど独立をしてしまいます。
そのため、トリマー専門学校は、その専門学校を卒業した若い方が先生をやるケースもあります。
もちろん、アシスタントとして卒業生が先生の補佐をするなどというケースはありますが、まだ経験が少ないトリマーがメインで教える講師だった場合、そのトリマー専門学校は深刻な人手不足です。
トリマー専門学校を選ぶ基準
動物メインのトリマー専門学校
動物がメインのトリマー専門学校であれば、必要最低限の知識や技術は学べることが多いと思います。
理由としては、卒業生やトリマー業界の方の話を聞くと、卒業生は知識や技術力に関しては一定水準以上の方が多いようです。
学科が乱立しているような専門学校とは違い、動物メインの専門学校はトップが動物やトリマーに関する知識があるからこそ、カリキュラムや教員の質にコストをかけることができるのだと思います。
専門学校のホームページのチェック項目
実際に教えるトリマーの先生はどんな実績か
実際に教える先生の質が高ければ、高い技術力で教えてくれます。
そのメインで教えてくれる先生に実績がないとしても、さらに上の先生に教えているような師範のような先生がいれば、その師範の先生から教えてもらっていれば、技術力は高い可能性が高いです。
JKCの級を調べる
JCKとはジャパンケネルクラブの略で、日本の犬の血統書などを発行している団体で、トリマーの資格としても民間の資格ながら知名度は一番高く、JKCのB級以上の資格を持っていれば、安定した技術力を持っているという証拠になります。
在籍期間を調べる
在籍期間が長ければ教師プロフィールなどに書いてある可能性もあるので確認をしてみましょう。
もちろん、長年トリマーとして働いていても、技術力を磨かなければ技術力は低い可能性もあるので、あくまで一つの目安としてみてください。
実際のカットの写真
在校生や先生などのカットの写真があれば確認をしましょう。
技術力が高ければ、カット技術などもホームページでアピールしている可能性は高いです。
オープンキャンパスで確認する
オープンキャンパスに参加をすることで学校の雰囲気や、どんな先生が働いているのかを確認することができます。
雰囲気があなたと合わなければその学校は避けた方がいいでしょうし、実際に教える先生たちが若い先生ばかりだったら、しっかりとした技術を教えてくれるかは疑問が残ります。
オープンキャンパスもホームページ同様にチェックをしてみてください。
トリマーは学校を卒業してからが大事
ここまでトリマー専門学校選びを間違えると、卒業をしても技術力が低いままになってしまうリスクがあると言うことをお伝えしてきました。
しかし、トリマー専門学校は2年間いう期間ですが、卒業をしてからのほうがトリマー生活としては長くなります。
もしあなたが知識や技術力の低いトリマー専門学校を選んでしまったとしても、あなたがしっかりと学び続けることを忘れなければ、きっと数年後には素晴らしいトリマーになれているはずです。
あなたにとって理想のトリマー専門学校選びの参考になれば嬉しいです。
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