独学でトリマーを目指すことはハードルは高いです。
この記事を見ている方には残酷な結論かもしれませんが、まずは伝えなければいけない事実だとも思い、結論から先に伝えました。
それくらい、独学でトリマーになるということはハードルが高いのです。
しかし、独学でトリマーになった方も知っていて、その方はカットも上手だったり、逆にトリマー専門学校に2年間通って、トリマーとして就職をしたとしても技術的にイマイチなトリマーもいるのも事実です。
長いトリマー人生という期間を見れば、専門学校に行ったりトリマー塾に行くということはほんの一部の期間に過ぎません。
一体何が言いたいのかというと、ようは自分次第で自分を高めることもできるし、その逆に低いままにしてしまうこともあるのです。
今のトリマーになりたい!という熱い気持ちを忘れなければ、きっと素晴らしいトリマーになれているはずです。
しかし、個人的にはお金や時間の2つが許すのであれば、多くの人の場合、トリマー専門学校に行くことはトリマーになるのであれば近道であるのは事実。
お金や時間的に専門学校やトリマー塾という選択肢が取れない場合、独学という選択肢を選ぶ必要があるでしょう。
私自身はトリマー専門学校を卒業しているので、独学でトリマーとなった訳ではありませんが、独学でもトリマーになれると確信しています。
それは先ほどもお伝えした通り、本人の努力次第でカバーできるので、長いトリマー人生を通せば、トリマー専門学校やトリマー塾に通っていることの知識や技術はほんの一部に過ぎません。
独学でトリマーになるために
私自身がトリミングサロンを経営していて、以前はトリマーとして現場でも働いていましたが、今では経営面を主にみています。
トリマーになるためには、まずはアルバイトでも正社員でも雇用をされる必要があります。
実際に正社員でトリマーを数名雇用していいて、雇用をする側からしてもトリマーに求められるのは専門学校の資格ではなく、犬への知識とカット技術、他には接客ができるかどうかの3点です。
トリマーは民間の資格しかないので、多くの場合専門学校や民間の団体が発行している資格を履歴書などに書いたりします。
しかし、トリマーを雇用するオーナーはその資格が欲しいわけではなく、犬への知識・カット技術・接客の3点ができれば、独学であろうが専門学校であろうが変わりません。
もちろん、専門学校を卒業したということは、何も知らない人よりはしっかりと勉強をしてカット技術をある程度学んだという証明書なわけで、独学でトリマーになる場合、これらの証明書を自分で作る必要があります。
何も証明書がない状態で面接を行ったとしても、落とされる確率は上がりますが、犬への知識・カット技術・接客などを客観的に証明する証明書があれば、専門学校を卒業していなくてもトリマーになるためには有利に働きます。
例えば、カット技術であれば、実際に自分でカットをした写真を撮影したり、グルーミングやトリミングの各所要時間などを書いてみたり、客観的に見てどの程度の知識や技術力を持っているのかを伝えることができれば、トリマーとして雇用をしてくれるトリミングサロンもあるでしょう。
もちろん、人気のトリミングサロンであったりすると、独学で学んだトリマーを雇用するということのハードルは高いかもしれませんが、トリマーが少ないトリミングサロンだったり、そもそもトリマーが少ない地方のトリミングサロンなどでは、比較的雇用のハードルは下がります。
これらが独学でトリマーになるための戦略的な方法です。
そして、まずは独学でトリマーになるための第一歩として、学ぶことをリストアップしてみましょう。
独学のトリミングで勉強すること
最近ではYouTube、インスタ、TikTokなどでも情報発信をしている店舗は増えてきました。
個人的に一番オススメなのはインスタです。
YouTubeでも情報発信をしているトリマーも増えましたが、技術力はマチマチなので、自分自身がインスタでフォロワーの多いインフルエンサーのアカウントをフォローすることをオススメします。
インスタでフォロワーの多いインフルエンサートリマーは技術力は高く、可愛いカットの仕方なども解説をしていたり、セミナーなども開いているので、それらの情報をこまめにチェックしてみてください。
可愛いカットをたくさん見る
独学でトリマーになるためにはカット技術は最優先事項です。
カット技術を学ぶためには、まずは有名店などのインスタを多くフォローして、どのカットが可愛いのか?ということを徹底的に研究をします。
イメージができなければ可愛いカットをするということはできないので、最初からカットをするというよりも、あなたの審美眼を鍛えることを意識してみます。
実際にどんな風にカットをすればこのように可愛くカットできるのか?ということも意識してみることが大事です。
シャンプーブローを学ぶ
シャンプーブローはカットと同じくらい重要です。
このシャンプーブローがしっかりとできなければ、可愛いカットができないと言い切れるくらいに、実はカットと同じくらいにシャンプーブローもカットを綺麗に可愛く仕上げるのであれば重要な要素です。
カット技術に関して情報発信をしているインスタアカウントは多くありませんが、このシャンプーブローに関して情報発信をしている方は少ないので、過去のインスタで投稿したアカウントで有名店などのシャンプーブローの仕方についての投稿を全て確認をしてみてください。
シャンプーの種類ややり方に関しては、店舗の独自のやり方があったりするので、どの方法がいいのかは自分自身で研究をする必要があります。
実際に犬で練習をする
トリマーになるためにはトリミングの練習回数をできるだけ多くこなすことが大事です。
とくにトイプードルのカットはトリミングサロンでもメインの犬種になるので、トイプードルのカット練習をできるだけこなしてみてください。
愛犬のトリミングはもちろん、友人や知り合いの愛犬をお借りして、そこでできるだけ練習ができるような環境を作ります。
できれば週1回は練習できるくらいの環境であることは望ましいです。
また、実際のトリミングサロンのお客様でも、トイプードルは一番多いですが、それ以外にもマルチーズやシーズーやヨーキーなどの毛質の子もいます。
それらの犬種はトイプードルとは全く違うカット方法になるので、トイプードル以外にも練習する犬種はなるべく多く練習することをオススメします。
犬に関する知識を勉強すること
トリマーの仕事はただ単にカットをするだけではありません。
飼い主様と一緒に暮らす愛犬のしつけ相談や悩み事など、身近な犬の専門家としてアドバイスをすることも大切な仕事です。
犬に関する幅広い知識を身につけることで、困っている飼い主様の手助けができます。
関連記事【トリミングサロン経営者が解説】通信講座でもトリマーになれる?
犬のしつけについて
犬のしつけを知ることは、犬を知るということと同じくらい大切なことです。
犬の特性や性格によっても大きく変わるしつけ方法。
今はプロのトレーナーの方がYouTubeで発信をしているので、YouTubeで勉強をしてみてください。
犬のよくある病気について
専門的な病気などについては獣医師の範囲なので勉強をする必要はありませんが、よくある病気はトリマーとして仕事をしていれば遭遇する確率は上がります。
その時に知識があるのとないのとでは対応も変わってしまうかもしれません。
また、寄生虫などのリスクもあるので、寄生リスクの高いノミやダニなど寄生虫についても勉強をしておきましょう。
ドッグフードなど食べるものについて
飼い主様の質問でドッグフードの悩みはトップ3に入るくらい多い悩みです。
人も犬も食べるものから体ができているので、このドッグフードは適当なものを与えていればいいというわけではありません。
どのようなドッグフードがいいのか?いいドッグフードの見分け方などを勉強する必要があります。
しかし、ネットだけで調べてみると、アフィリエイトなど、その商品を売りたい情報で溢れているので、ドッグフードに関しては様々な情報源から色々と調べてみることで、どのドッグフードが本当に良質なドッグフードということが見えてきます。
ネットだけの情報をだけで調べてみると、大抵はグレインフリードッグフードが良質なドッグフードという答えになりがちですが、実際はそうとも言えない複雑なものだったりします。
並行して未経験からでもトリマーとして雇用してもらえるトリミングサロンを探す
独学でトリマーになるとはいえ、トリミングの練習ができる犬をあなたの周りだけで集めるとなると、かなり数が少なくなってしまいます。
トリマーにとって頭数をこなすことも上手くなる近道なので、できるだけ多くの頭数をこなせなければいけません。
そこで、未経験から雇用してもらえるトリミングサロンがあるか探してみてください。
場所によっては未経験からでも雇用してもらえるトリミングサロンもあります。
絶対数としては少ないですが、探してみることは大事です。
とくに地方はトリマー自体が少ないため、もしかすると未経験からでもトリマーとして育ててくれるトリミングサロンもあるかもしれません。
ただ、技術力に関してはその教える人に依存をしてしまうため、下手な人に教えられたとしてもそこまで上達することが難しくなってしまうかもしれません。
その時は一番最初にお伝えしたように、インスタなどで有名店などのカットを見て勉強することを忘れないでください。
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