トリマーが独立開業をしたら年収は1200万円?

トリマーが独立開業をしたら年収は1200万円?

これからトリマーとして独立開業を目指す方で気になるは、独立したら年収はいったいいくらになるのか?という事です。

じつはトリミングサロンの年収の計算は比較的簡単に出す事ができます。

目次

年収を出すにまずは売上を計算する

後ほど詳しく説明をしますが、売上=年収というわけにはならないのですが、年収の計算をする場合には売上が必要になります。

売上の計算の仕方はシンプルで、営業日数×1日の頭数×単価です。

営業日数22日(週2日休み)
カット3頭
平均単価9,000円

もちろん、カット3頭とシャンプーが1頭できれば計算式も変わりますが、当日キャンセルなどもあるかと思うのでそこまで大きくずれないかと思います。

先程の計算式に当てはめると

22日×3頭×9,000円=約60万円

シャンプーの頭数やキャンセルなどを考慮していない乱暴な計算ですが、プラスマイナス5万程度に落ち着くかと思います。

上記条件であれば月商約60万円のということになります。
(月商とは月の売上のことです。)

売上の次は経費を計算する

単価が9,000円のトリミングサロンであれば都心にあるかと思います。

そうなると、家賃は10万円程度かかると想定します。

そのほかに光熱費やシャンプーなどで5万円ほど経費がかかるとします。

その為、毎月15万円は経費としての支払いが発生するので、残る利益は45万円になります。

売上と経費を引いた利益で年収を計算する

月の利益45万円×12ヶ月=540万円

営業日数22日、単価9,000円、1日カット3頭で経費が15万円程度であれば年収が540万円ということになります。

この数字は最大でこのくらいの年収だと思ってください。

理由としては、やはり当日キャンセルがあったりして、効率よく予約を消化できなければこれより低い金額になってしまうからです。

この最大で540万円を多いととるか、独立したのに少ないととるのかはその人次第かと思いますが、トリミングの単価が分かれば、おおよそで利益計算をすることはそれほど難しくはありません。

ただ、今回の計算では税理士費用や細かな経費は入れていないので、フォトブースにこだわったり駐車場を借りていたりするなどあば、実際にはもう少し経費がかかる可能性は高いです。

売上が60万円で家賃が10万円は高い

売上の10分の1が理想的な家賃比率と言われています。

その為、60万円であれば本来は6万円の家賃のテナントであることが理想的ですが、都心で6万円の家賃はかなり限られているかと思います。

その為、家賃が10万円程度かかっているのであれば、2人体制にして売上120万円を目指すことが家賃の固定比率を下げる事ができ、経営的にもかなり身軽になりやすいです。

人を雇用すればもう少し年収が高くなるかもしれない

上記の計算はオーナートリマーが1人で営業をしていた場合の計算です。

そのため、スタッフを雇用をすればもう少し年収は上がる可能性もあり、軌道に乗ってご予約が2週間〜4週間待ちくらいにるのであればスタッフを雇用するのを検討してもいいかもしれません。

ただ、スタッフを雇用すると社会保険の支払いや各種手続きが大幅に増えるので、1人でやる以上に事務作業が増えたりします。

スタッフを雇用をする場合は、その辺りもしっかりと考えてから雇用をするようにしてみましょう。

ただスタッフの雇用は大変

新卒で雇用をする場合は1人でトリミングができるまでに3〜5年ほどはかかるので、その期間はどうしても効率的に売上を作ることは難しくなります。

既卒であれば即戦力になるかもしれませんが、トリマーの人材が少なかったり、給料は新卒よりも高くなるのはデメリットではあります。

2人で営業することを想定した年収計算

オーナーヒトリマーで計算をしましたが、即戦力となる既卒のトリマーを採用したとして再度計算をしてみましょう。

営業日数22日(週2日休み)
カット6頭
単価9,000円

22日×6頭×9,000円=約120万円

固定費20万円

既卒トリマー給料30万円

120-20-30=70万円

70万円×12ヶ月=840万円(年収)



賞与や社会保険負担分など全てひっくるめて給料30万円として計算をしています。

使う経費などでも変わってきますが、これくらいの年収は予約が常にいっぱいのお店なら不可能ではありません。

3人で営業することを想定した年収計算

営業日数22日(週2日休み)
カット9頭
単価9,000円

22日×9頭×9,000円=約180万円

固定費25万円

既卒トリマー給料30万円×2

180-20-60=100万円

100万円×12ヶ月=1200万円

単価9,000円で2名を雇用すれば1200万円の年収を達成することもできるかもしれません。


もちろん、トリマーが3名在籍して、常に予約でいっぱいのお店を作るということはそれなりにハードルは高いですが、不可能ではないかと思います。

ただ、既卒トリマーに賞与や社会保険のお店負担分を考慮して30万円の給料というのは決して高い数字ではなく、少し低い数字の可能性もあります。

そうなると、給料をもう10万円ずつ上乗せすると、月の利益は80万円になり年収は960万円程度になります。

1店舗の雇用人数

補足ですが、個人的に1つのお店にトリマー3名が在籍しているのが一番効率が良いのではないかと思っています。

理由としては1人カットが1日3頭、月に66頭お店が3人であれば月200頭ほどのご予約が必要になります。

商圏で200頭を毎月集めるというのは想像以上に大変ですし、1人増えるごとに月に66頭のお客様の予約をさらに必要とすることになります。

シェアをある程度取る事ができれば200頭ほどのお客様を集めることはできることは不可能ではないと思っていて、それ以上はお店の商圏的に大変なので別の店舗を違う地域に出す方が効率が良いのではないかと思っています。

これはあくまで肌感覚的なものですが…

まとめ

上記に挙げた数字はかなりざっくりとしたもので、経費はリボンやバンダナ代は入れていませんし、フォトブースにこだわるなどすればもう少し費用がかかるので、経費に関しても比較的少なめで計算をしています。

計算自体は簡単にできるので、もし独立開業を目指しているのであれば単価を出して仕舞えば営業日数と頭数はお店ごとでそれほど差がないので計算はしやすいはずです。

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