トリミングサロン開業を目指す方であれば、過去にどんな失敗があったのかを知りたい方もいるのではないでしょうか?
個人的にはトリミングサロン開業には技術や知識がある程度必要で、参入障壁が高く他の業種に比べて潰れにくいと考えています。
しかし、どんな業種でも潰れる時は潰れますし、失敗をするときは失敗をします。
過去の失敗の経験を学ぶことは、未来の失敗を防ぐ教訓になります。
私自身は和歌山でトリミングサロンを開業をして、なんとか営業を続けて来れていますが、トリミングサロンを開業してからの失敗事例をいくつか見たり聞いてきました。
失敗の話はなかなか話したがる人はおらず、失敗の事例を目にする機械というのは少ないかと思います。
私は数多くのトリミングサロンの経営についてアドバイスをしたり、ホームページ作成で多くのトリミングサロンオーナーの方とお話をさせていただいて、数多くの失敗についてお話を伺ってきました。
そこで、今回はトリミングサロン開業の失敗事例について書いていきます。
トリミングサロンオーナーがトリマーではないケース
トリミングサロンオーナーがトリマーではないケースは、オーナーと現場の意見が対立しやすく、オーナーの立場が弱いケースが非常に多いです。
これは、現場のトリマーがお店を運営しているという自負があるからこそ、何も知らないオーナーにあれこれ指示を出されたくないということに繋がってしまいます。
そのため、トリミングサロンオーナーがトリマーではない場合、通常の店舗よりも運営のハードルが上がってしまいます。
やはりオーナー自身もトリマーの気持ちを理解をする姿勢こそが、トリマーとオーナーの絆を強める方法なのではないかと思います。
また、オーナーがトリマーではない場合、メインの事業があって別事業としてトリミングサロンを経営するパターンが多いと思います。
しかし、トリミングサロンはトリマーがいるだけでは経営として成り立つわけではなく、お客様の満足度を高めることも大切で、本業と同等にオーナーがコミットしないと売上が思うように伸びないケースもあります。
トリマーが独立してお客様を引き抜いてしまった
大切に育てたスタッフが独立をしてお店の近くで店舗を構えてお客様を引き抜いてしまったというパターンも本当に多いです。
このケースは何かオーナーと独立したスタッフとの間に揉め事があって対立してしまい、お店の近くで独立をするというパターンや、オーナーが変わったことによりお店の近くで独立をしたという方もいます。
事業譲渡をする場合は、スタッフの独立のリスクが高まる恐れがあるので、契約に盛り込んでおいたほうが安心だと思います。
お店としてはスタッフが1名減ってしまうのと同時に、お客様も引き抜かれてしまうので売上としても大ダメージです。
お客様も一人であれば売上的にも軽微なものですが、お客様がお店で最も信頼しているトリマーが引き抜きを行うと、かなりの人数が移動してしま恐れもあります。
トリマーの自己主張が強いトリミングサロン
オーナートリマーでお客様が望むカットでははなく、自分の得意なカットに無理やり持って行ったり、お客様のご要望を全く聞かないオーナートリマーさんもいるようです。
いくらお店の売りのカットがあるとはいえ、お金を支払うのはお客様なので、その決定権はお客様にあります。
また、毛もつれも少しでもあったら追加料金とシビアなようで、サービスに対して不安に思う方が多いようです。
例えば、いくら技術的に高い能力を持っていたとしても、気持ちよくサービスを受けることができないならリピーターを増やすことなんて無理です。
自分がやられてやなことはせずに、自分が嬉しいサービスを提供するという目線にたてばこのような事態を防ぐことはできるでしょう。
共同経営のトリミングサロン
共同経営のメリットはリスクを分散することができ、アイディアも2倍になるのでメリットがある一方で、自分で全てをコントロールすることができにくくなります。
例えば、あなたは顧客満足度重視の経営をしたいと思っても、パートナーの方が利益重視の経営を望んでいたら話が平行線になるのは無理もありません。
そのため、どちらか一方が不満を抱えてしまうと、経営が成り行かなくなってしまいます。
個人的には上下関係がないフラットな関係ほどストレスを抱えやすくなると思います。
もちろん、全ての共同経営のトリミングサロン経営が成り立たないわけではありませんが、一人でできるなら一人でやったほうが結果としてはストレスなく経営ができます。
長年何も変化をせずに営業し続けているトリミングサロンは危ない
10年近く営業を続けているトリミングサロンも増えてきました。
10年前に開業した当時は一番新しいトリミングサロンで地域にはトリミングサロンも少なかったはずです。
しかし、長年営業を続けていくと若い人たちの新規開業のトリミングサロンもどんどん増えていきます。
若い人たちのトリミングサロンは新しい知識や行動力があり、色々なことにチャレンジをしているケースが多く、その中で何も変化をせずに経営を続けているトリミングサロンの経営はどんどん厳しくなっているようです。
中には10年前のホームページをそのままずっと使い続けていたり、令和の時代なのにホームページがないというケースもあります。
今の時代はお客様の口コミだけで集客できる時代ではなくなり、お店の強みやコンセプトを明確に発信をしていき、そこで考え方が合うお客様に選ばれる必要があります。
時代は少しずつ変化をしているのに、自分自身が変化をしていなければ、時代に置いていかれるのも当たり前と言えば当たり前です。
時代の変化というのは1年単位だとあまりにも小さすぎて見えにくいものですが、3年後や5年後など長い目で見ると大きな変化につながっています。
なんか変わったなと感じるくらいに時代が変化をしてからお店を変化させるのは遅すぎます。
犬の頭数を沢山こなす時代が終わりの始まり
去年はコロナの影響で犬の飼育頭数は一時的に増えましたが、それは短期的なお話で、長期的にみれば犬の頭数は減っていくのは既定路線です。
人口が減っていくので当たり前と言えば当たり前ですし、犬より猫の方が現代の伴侶動物として一緒に暮らしやすいといのも事実です。
そのため、人口がどんどん減っていくし、犬より猫派が増えると考えれば、数多くあるトリミングサロンの経営も少しずつ厳しくなってきます。
ただ、犬が減っても飼い主様が愛犬に支出する金額は年々増加傾向なので、質の高いものや愛犬が喜ぶものなどの支出はそれほど減らないと考えています。
すでに東京などの首都圏ではリミングサロンも値上げのトレンドになりつつあり、これから数年かけて地方もトリミング料金の値上げの波が来るのではないでしょうか。
値上げをしてもお客様に来店をしてもらえるようなお店づくりやお客様の満足度をさらに向上させるための施策は必須になります。
トリミングサロン開業に失敗をしない唯一の方法は、顧客満足度重視の経営
顧客満足度とはお客様の喜びを追求することです。
今までは愛犬を可愛くカットするだけでもお客様がお店がリピーターになっていた時代ですが、これからはカットだけではなくインスタの写真の仕上がりが可愛い店舗が選ばれるでしょうし、さまざまな工夫をしている店舗がやはり強いです。
トリミングサロンはトリマーの待遇が非常に悪く、離職率の高い業界でした。
しかし、これからはトリマーの待遇をあげることで、お客様に質の高いサービスを提供できると思っています。
誰も失敗をしたいと思ってトリミングサロンを開業をしている人はいません。
現実として努力をしてもトリミングサロン開業が失敗したり、思うように集客できずに苦戦をしている店舗も存在ます。
ぜひ顧客目線で物事を考えてみて、顧客満足度を追求する経営をしてみてください。
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