トリマー資格はどれがいい?おすすめはJKC|現役サロン経営者が採用視点で解説

トリマーになるために取得した方がいい資格について

「トリマーになるために資格を取りたいけど、どれがいいんだろう?」

トリマーの資格は、JKC公認トリマー・愛玩動物飼養管理士・愛犬飼育管理士など、いくつも種類があって選び方に迷いますよね。

結論からお伝えすると、これからトリマーを目指される方で、専門学校に通える状況であれば、JKC公認の養成機関に通ってJKC公認トリマーライセンスを取得するのがおすすめです。

私自身は和歌山と東京世田谷区でトリミングサロン「DOG SALON FREESIA」を2店舗経営しつつ、100名以上のトリマーさんの独立開業をサポートしてきました。採用面接も数多く経験してきましたし、HP作成サポートを通じて全国のトリマーさんの技術レベルも見てきました。

この記事では、そうした現役経営者の視点から、どの資格がおすすめなのか、そしてどう選べばいいのかを解説していきます。

目次

トリマーになるために必須の資格はない

まず大前提として、トリマーになるために必須の資格はありません。トリマーは国家資格ではないので、極端にいえば資格ゼロでもトリマーとして働くことはできます。

ただ、未経験・無資格から採用してくれるサロンは多くないので、実際には何かしらの資格を取得してから就職する方が多いです。

トリマーに関する資格には、JKC公認トリマー、愛玩動物飼養管理士、愛犬飼育管理士、SAE公認トリマー、AAV認定サロントリマー、JPLA公認トリマーなどがあって、それぞれ難易度も取得方法も違います。

以下で、どの資格をどう選べばいいのかを順番に解説していきます。

トリマー資格で最もおすすめはJKC公認トリマーライセンス

トリマーの資格の中で最もおすすめなのが、JKC(ジャパンケネルクラブ)の公認トリマーライセンスです。

JKCというのは、純粋犬種の登録や血統書の発行をしている国内最大規模の団体で、ドッグショーの開催やトリマー・ハンドラー・訓練士といった専門家の資格認定も行っています。

JKC公認トリマーの資格は、技術と経験のレベルによって以下の5段階に分かれています。

取得ルート
C級JKC公認の養成機関に入学して所定の課程を修了・卒業試験に合格/または独学でJKC会員歴2年以上+試験合格
B級C級取得後、指定機関・研修機関でさらに1年在学して所定の課程を修了
A級B級取得後、指定機関でさらに2年在学して所定の課程を修了
教士A級取得後の昇格試験
師範教士取得後の昇格試験

最初に取得するのはC級で、そこから段階的にB級・A級へとステップアップしていく形です。

試験内容は筆記試験が制限時間50分で70点以上合格、実技試験がカット2時間で70点以上合格です。受験料は各級共通で5,400円となっています。

JKCの公認トリマーライセンスは、トリマーの資格の中では最も知名度が高く、採用面接でも「JKC公認です」と言えば通りが良いです。

JKC指定機関・研修機関・協力機関の3つの違い

JKCの公認トリマーライセンスを取得するには、JKCが認定した養成機関に通うのが一般的なルートです。養成機関は3つの種類があって、それぞれで受験できる級が違います。

機関の種類受験できる級特徴
指定機関C級・B級・A級まで最もレベルの高い機関。A級まで取得可能
研修機関C級・B級までB級まで取得可能。A級を目指すなら指定機関への編入や独学ルートが必要
協力機関C級のみC級のみ取得可能。上級を目指すなら卒業後に独学ルートなどで昇格

将来的にA級まで狙いたいのであれば、最初から指定機関に進学するのが最短ルートです。A級取得者は技術力で勝負できるトリマーとして評価されやすいので、技術を極めたい方には指定機関がおすすめです。

全国のJKC公認トリマー養成機関一覧

ここからは、JKC公式サイトで公開されている全国のトリマー養成機関を地域別にご紹介します。お住まいの地域で通える機関を探してみてください。

JKC指定機関(A級まで受験可能/全8校)

地域学校名所在地
北海道愛犬美容看護専門学校札幌市中央区
関東スカイ総合ペット専門学校千葉県我孫子市
関東東京愛犬専門学校東京都中野区
関東SJDドッググルーミングスクール(本校・大宮分院)東京都渋谷区/埼玉県さいたま市
中部静岡グルーミングスクール静岡県静岡市
関西ロイヤルグルーミング学院(本校・神戸分院)大阪府大阪市/兵庫県神戸市
関西・中部ナンバペット美容学院(本校・静岡分院)大阪府大阪市/静岡県島田市
九州九州サンシャインドッググルーミングスクール熊本県熊本市

JKC研修機関(B級まで受験可能/全9校)

地域学校名所在地
東北東北愛犬専門学校宮城県仙台市
関東アートグルーミングスクール群馬県伊勢崎市
関東群馬動物専門学校群馬県前橋市
関東つくば国際ペット専門学校茨城県つくば市
関東国際ドッグビューティースクール東京都足立区
関東千葉グルーミングスクール千葉県習志野市
中国K-9グルーミングスクール岡山県岡山市
四国四国サンシャインドッググルーミングスクール香川県高松市
九州大分ドッググルーミング専門学校大分県別府市

JKC協力機関(C級のみ受験可能/全20校)

地域学校名所在地
北陸国際ペット専門学校 金沢石川県白山市
北陸国際ペット専門学校 福井福井県坂井市
関東国際ペット総合専門学校栃木県宇都宮市
関東宇都宮愛犬美容学園栃木県宇都宮市
関東グリーンヒルグルーミングスクール茨城県水戸市
関東アジア動物専門学校茨城県石岡市
関東専門学校ちば愛犬動物フラワー学園千葉県千葉市
関東日本ペット&アニマル専門学校東京都板橋区
関東専門学校ビジョナリーアーツ東京都渋谷区
関西YIC京都ペット総合専門学校京都府京都市
中国岡山理科大学専門学校岡山県岡山市
中国穴吹ビジネス専門学校広島県福山市
中国広島情報ビジネス専門学校広島県広島市
中国広島アニマルケア専門学校広島県広島市
四国専門学校穴吹動物看護カレッジ香川県高松市
四国河原アイペットワールド専門学校愛媛県松山市
九州福岡ECO動物海洋専門学校福岡県福岡市
九州専門学校福岡ビジョナリーアーツ福岡県福岡市
九州宮崎ペットワールド専門学校宮崎県宮崎市
沖縄沖縄ペットワールド専門学校沖縄県那覇市

最新の情報はJKC公式サイトの公認トリマー養成機関ページでも確認できます。

JKC A級取得者は技術力で勝負できる

私がHP作成サポートで全国のトリマーさんと関わってきた中で感じるのは、JKC指定機関の卒業生、特にA級まで取得している方は技術レベルが高い傾向にあるということです。

A級まで取得するには、指定機関に最短でも4年在学する必要があります。そこまでして技術を磨こうとしている方は、やはり技術に対する意識が高いのだと思います。

参考までに、JKC公認トリマーの資格登録者数は2024年度で合計16,455人ですが、このうちA級取得者は1,872人と、全体の約1割ほどです。C級やB級と比べるとかなり少なめの人数なので、A級を持っているだけで希少価値があるのがわかるかと思います。

ただ、ここで注意しておきたいのは、「技術力が高い」ことと「可愛いカットができる」ことは必ずしもイコールではないという点です。

JKCの試験は、犬種ごとに決められた標準的なカットを正確にできるかを見るもので、お客様が求める可愛いカットやトレンドのスタイルとは少し方向性が違います。

A級を取得していても、お客様に喜ばれる可愛いカットを作るには、別途センスを磨いたり、流行のカットスタイルを研究したりする必要があります。

とはいえ、A級を持っていないよりは持っている方が圧倒的に有利ですし、技術の基礎がしっかりしているので、そこからセンスを磨けば強いトリマーになれます。

競技会の受賞歴があるとお客様からの評価も上がる

JKCの競技会(トリミング競技会)で受賞歴があると、お店に賞状やトロフィーを飾れるので、お客様視点でも「このトリマーさんはすごい人なんだな」と伝わりやすくなります。

競技会で実績を残すためには技術力が必要なので、A級取得と並んで技術を極めたい方には一つの目標として目指す価値があります。

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ただしJKCトリマーライセンスだけでは開業はできない

ここで一つ注意しておきたいのが、JKCの公認トリマーライセンスを取得しただけでは、自分のトリミングサロンを開業することはできないという点です。JKCのライセンスはあくまで技術を証明する資格で、開業のときに法律上必要になる「動物取扱責任者」とは別の枠組みになります。

動物取扱責任者になるには、以下のいずれかを満たす必要があります。

  • 獣医師の資格を持っている
  • 愛玩動物看護師の資格を持っている
  • 半年以上の実務経験+所定の学校の卒業
  • 半年以上の実務経験+所定の資格の取得

つまり資格だけで開業できるわけではなく、半年以上の実務経験が別途必要になります。愛犬飼育管理士や愛玩動物飼養管理士は、この「所定の資格」として多くの自治体で認められているので、JKCライセンスと並行して取得しておくと、実務経験を積んでいる間に準備が整います。開業までの手続きや詳しい条件については、以下の記事で解説しているのでご覧ください。

>>トリミングサロン開業に必要な資格は?動物取扱責任者と第一種動物取扱業を解説

動物取扱責任者の「所定の資格」でよく選ばれる2つを比較

動物取扱責任者の「所定の資格」として認められている資格は、JKC公認トリマーやSAE公認トリマー、AAV認定サロントリマーなど他にもいくつかありますが、中でも開業を目指す方によく選ばれるのが以下の2つです。

  • 愛犬飼育管理士(一般社団法人ジャパンケネルクラブ)
  • 愛玩動物飼養管理士(公益社団法人日本愛玩動物協会)

この2つが選ばれる理由は、専門学校に通わなくても取得でき、費用も比較的抑えられるからです。どちらも「所定の資格」として多くの自治体で認められていますが、取得方法や費用、資格の維持条件が大きく違います。なお繰り返しになりますが、資格を取るだけでは動物取扱責任者にはなれず、半年以上の実務経験が別途必要になる点にはご注意ください。

愛犬飼育管理士と愛玩動物飼養管理士の比較表

比較項目愛犬飼育管理士愛玩動物飼養管理士(2級)
発行団体一般社団法人ジャパンケネルクラブ公益社団法人日本愛玩動物協会
取得方法1日の講習+筆記試験通信教育約7〜10か月+スクーリング+認定試験
勉強時間の目安講習当日のみ7〜10か月間で数十時間
合格率80〜90%約80%
初期費用約23,700円40,000円(受講受験料32,000円+認定登録料8,000円)
年会費4,000円/年(必要)不要
資格の有効期限JKCの愛犬クラブ会員である限り有効一度取得すれば生涯有効
10年間使った場合の総額約59,700円40,000円
動物取扱責任者の「所定の資格」多くの自治体で認定多くの自治体で認定

愛犬飼育管理士の特徴

愛犬飼育管理士の最大の魅力は、1日で取得できるスピード感です。朝から夕方までの講習を受けて、その日のうちに筆記試験まで終わります。合格率も80〜90%と高く、講習をしっかり聞いていればほぼ受かります。

「今すぐ資格が必要」「勉強時間をかけたくない」という方には、愛犬飼育管理士が向いています。

ただし注意点として、愛犬飼育管理士の資格を維持するには、JKCの愛犬クラブ会員であり続ける必要があります。年会費が4,000円かかり、会費を払わないと資格が失効してしまいます。

長期的に見ると、10年使った場合でおよそ6万円近くかかる計算になるので、資格を生涯使い続けるつもりの方には少し割高に感じるかもしれません。

愛玩動物飼養管理士の特徴

愛玩動物飼養管理士は、通信教育で約7〜10か月かけて学習する資格です。犬だけでなく、猫や鳥、爬虫類など幅広い愛玩動物の知識を体系的に学べるので、トリマーとして働くうえでもプラスになる内容です。

公益社団法人日本愛玩動物協会が45年以上にわたって運営している資格で、累計有資格者は約21万人、毎年の受講者数も約1万5千人とペット関連資格の中では国内最大級です。歴史も実績もしっかりしているので、資格の信頼性は高いかと思います。

私自身も愛玩動物飼養管理士1級を持っていますが、しっかり勉強すればそれほど難しい試験ではなく、落とすための試験ではないなという印象でした。

ただ、勉強時間がそれなりに必要なので、忙しい方や短期で資格を取りたい方には向かないかもしれません。

また、愛玩動物飼養管理士は、1級と2級があります。「所定の資格」として動物取扱責任者の申請に使うなら2級で十分で、1級はさらに詳しく学びたい方向けの資格という位置づけです。1級を取得するには、2級に合格したあとに1級の通信教育を受講する必要があり、受講受験料34,000円+認定登録料20,000円で計54,000円ほどかかります。

愛玩動物飼養管理士の大きなメリットは、一度取得すれば生涯有効で、追加費用が一切かからないという点です。更新試験や年会費もなく、資格が失効する心配がありません。

どちらを選ぶかの判断基準

この2つの資格、どちらを選ぶかは、資格をどう使っていきたいかによって変わります。

私の考えとしては、以下のような選び方がおすすめです。

  • 短期で資格を取りたい、とにかく早く開業の準備を進めたい方 → 愛犬飼育管理士
  • 長期的に資格を使い続けたい、勉強時間も取れる方 → 愛玩動物飼養管理士2級
  • 開業は考えておらず、とりあえず資格を取っておきたい方 → 愛犬飼育管理士(取得が楽)
  • 将来的に独立開業して何十年もトリマーとして働くつもりの方 → 愛玩動物飼養管理士2級(生涯有効でコスパが良い)

それぞれの資格の合格率や、他の認定資格との比較については、以下の記事で詳しく解説しています。

>>動物取扱責任者の各認定資格の合格率について

その他のトリマー関連資格

JKC公認トリマーや愛玩動物飼養管理士以外にも、トリマー関連の民間資格はいくつかあります。代表的なものをご紹介します。

SAE公認トリマー

全日本動物専門教育協会(SAE)が発行する資格で、初級・中級・上級・教師の4段階があります。SAE公認トリマーも動物取扱責任者の「所定の資格」として認められている自治体が多く、業界での信頼性は高めです。

SAEが指定する学校で学ぶ必要があるので、通える範囲にSAE指定校があるかが取得のポイントになります。

AAV認定サロントリマー検定

全国動物専門学校協会(AAV)が発行する検定で、サロントリマー・トリマー3級・準2級・2級・1級・S級の6段階があります。受験にはAAV加盟校で階級ごとに決められた最低授業時間数(150〜700時間)を履修する必要があり、筆記試験と実技試験で評価される形です。試験は年2回実施されていて、こちらも動物取扱責任者の「所定の資格」として認められている自治体があります。

JPLA公認トリマー

日本ペット技能検定協会(JPLA)が発行する資格で、トリマー2級・1級・教師の3段階があります。通信講座で取得できるのが特徴で、ヒューマンアカデミー通信講座などの通信教育で目指せます。2級と1級は在宅受験も可能なので、働きながら資格を取りたい社会人の方にも取り組みやすい資格かと思います。

通信講座でトリマーを目指す場合のメリットや注意点については、以下の記事で詳しく解説しています。

>>通信講座でもトリマーになれる?現役サロン経営者が解説

JADP認定トリマー・ペットスタイリスト

日本能力開発推進協会(JADP)が発行する資格で、キャリカレの通信講座でカリキュラムを修了すると取得できます。完全在宅で受験でき、特別な受験資格もないので、手軽にトリマーの基礎を学びたい方向きです。

ただ、業界内での知名度はJKCや愛玩動物飼養管理士と比べるとけっこう低めなので、プロのトリマーとして就職する際の決め手になる資格というよりは、ご自宅のわんちゃんのお手入れや基礎知識の習得のために取る方が多い印象です。

独学でJKC C級を取得するルートもある

JKCの公認トリマーライセンスは、養成機関に通わなくても独学で取得するルートがあります。

独学ルートの条件は以下のとおりです。

  • 満18歳以上であること
  • JKCの会員歴が2年以上あること
  • 筆記試験と実技試験に合格すること

学科試験はJKCが刊行している「最新ドッググルーミングマニュアル」で勉強し、実技試験はペット美容院などで実務を積みながら練習する方が多いようです。

試験はJKCの全国14ブロックで毎年1回ずつ実施されます。合格すればC級トリマーの資格が取得できます。

独学ルートのメリットは、専門学校に通わなくても取得できるので、社会人からトリマーに転向したい方や、すでにサロンで働いていて資格を取りたい方に向いています。

ただ、完全な独学で実技を身につけるのは難しいので、ペットサロンに就職して実務経験を積みながら勉強するのが現実的です。

採用面接で見ているポイント

私は2店舗のトリミングサロンを経営してきた中で、これまで何人もトリマーさんの採用面接をしてきました。

その経験から言うと、採用の決め手は「この資格があるから採用する」というような一点突破ではなく、複数の要素をバランスで見ています。

  • わんちゃんへの接し方が丁寧か
  • 実技のレベル(試用期間やトライアルで見ることも)
  • 飼い主様とのコミュニケーションが取れそうか
  • 人柄や働く姿勢、長く続けてくれそうか
  • これまでの実務経験の内容と期間

JKCのA級ライセンスがあると、技術力の証明として評価は上がります。ただ、A級を持っていても接し方が雑だったり、コミュニケーションに不安があると採用には至らないこともあります。

逆に、資格は最低限のC級や愛玩動物飼養管理士だけでも、わんちゃんへの接し方が丁寧で、技術も一定レベル以上あって、人柄も良ければ採用することはあります。

つまり、資格は「採用の入り口」に立つためのもので、その先の決め手は別のところにあるというのが現場の実感です。

資格より大事なわんちゃんへの接し方と技術

ここまで資格の話をしてきましたが、トリマーとして仕事をしていくうえで、資格以上に大事なのがわんちゃんへの接し方と技術力です。

資格というのは、他の人があなたを判断するときの材料にすぎません。実際のトリマーの仕事は、わんちゃんへの接し方や、飼い主様とのコミュニケーション、技術の質といった、資格では測れない部分の積み重ねで成り立っています。

どれだけ資格を持っていても、わんちゃんへの接し方が雑だったら、お客様はリピートしてくれません。飼い主様も大切な家族であるわんちゃんを預けるので、やっぱり丁寧に接してくれるトリマーさんに任せたいと思うものです。

トリマーのお客様はわんちゃんであり飼い主様

トリマーを目指す方の中には、「人と接するのが苦手だからトリマーになりたい」と考えている方もいます。

ただ、実際のトリマーの仕事は、わんちゃんだけを相手にするわけではなく、飼い主様とのやり取りもけっこう大きな比重を占めます。

カウンセリングでご希望をうかがったり、わんちゃんの体調の変化をお伝えしたり、次回のご予約を取ったりと、飼い主様とのコミュニケーションが仕事の質を左右する場面も多いです。

飼い主様との関係が上手く築けないと、サロンに継続して通ってもらうことも難しくなってしまうので、人間力もトリマーにとって大事な要素だと思います。

シーン別おすすめ資格の選び方

ここまでいろいろな資格をご紹介してきましたが、あなたの状況に合わせてどれを選ぶのがおすすめか、シーン別にまとめます。

これから専門学校に通える高校生・学生の方

時間的に余裕があって、これから専門学校に通える状況であれば、JKC指定機関に進学してA級まで目指すのがおすすめです。

A級取得者は技術力で勝負できるので、就職でも有利ですし、将来的に独立開業するときも技術の土台がしっかりしているので安心です。

指定機関が通える範囲にない場合は、研修機関でB級まで取得してから、独学で昇格を目指すルートもあります。

社会人からトリマーに転向したい方

社会人の方で専門学校に通う時間が取れない場合は、通信講座でJPLA公認トリマーやJADP認定資格を取得しつつ、ペットサロンに就職して実務経験を積むのが現実的です。

通信講座だけでは実技の習得が難しいので、できれば早めにサロンで働き始めて、現場で手を動かしながら学ぶのがおすすめです。

独学で目指す方

完全な独学でトリマーを目指すなら、まず未経験OKのトリミングサロンにスタッフとして入って実務経験を積むのが一番の近道です。

その上で、JKCの会員歴が2年以上になったタイミングで、独学ルートでC級の試験を受ける流れがおすすめです。

独立開業を視野に入れている方

将来的に自分のトリミングサロンを開業したいと考えている方は、JKCライセンスに加えて、動物取扱責任者の申請に使える「所定の資格」も早めに取得しておくのがおすすめです。資格を取得したうえで、半年以上の実務経験を積むことで、開業の要件が整います。

長期的に資格を使い続けることを考えると、生涯有効な愛玩動物飼養管理士2級を取っておくとコスパが良いです。

開業までの全体像や、動物取扱責任者・第一種動物取扱業の登録方法などを詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。

>>【完全マニュアル】トリミングサロン独立開業をするためにやること

>>トリミングサロン開業に必要な資格は?動物取扱責任者と第一種動物取扱業を解説

よくある質問

トリマーになるのに資格は必須ですか?

いいえ、トリマーは国家資格ではないので、必須の資格はありません。ただ、未経験・無資格から採用してくれるサロンは少ないので、実際には何かしらの資格を取得してから就職するケースが多いです。

JKCのA級まで取らないと就職に不利ですか?

A級がないと不利ということはありません。C級やB級でも就職できますし、愛玩動物飼養管理士やJPLAなどの資格でも就職は可能です。ただ、A級を持っていると技術力の証明として評価は上がるので、選択肢を広げる意味では持っていて損はないです。

通信講座の資格でも採用されますか?

採用される可能性はあります。ただ、通信講座で得られるのは知識中心で、実技の習得は現場でないと難しいので、採用後に一から技術を教える前提で見られることが多いです。

独学でトリマーになれますか?

完全な独学だけでプロレベルの技術を身につけるのは難しいです。未経験OKのトリミングサロンで実務経験を積みながら、JKCの独学ルートでC級を取得する方法が現実的です。実技は現場でしか磨けない部分が多いので、早めに働き始めるのがおすすめです。

JKCと愛玩動物飼養管理士はどちらを優先すべきですか?

トリマーとしての技術を証明したいならJKC、開業を視野に入れているなら愛玩動物飼養管理士、という使い分けができます。両方取得しておくと就職でも開業でも有利になるので、時間と予算に余裕があれば両方目指すのも選択肢です。

未経験でもトリマーのアルバイトはできますか?

未経験から募集しているサロンもありますが、数は多くありません。アシスタント業務からスタートして、少しずつトリミング技術を学んでいく形になります。トリマーを目指す方の中には、まず未経験OKのペットショップなどで働きながら資格取得を目指すケースもあります。

トリマーの資格試験はいつ受けられますか?

JKCの公認トリマー資格試験は、全国各ブロックで毎年1回実施されます。愛玩動物飼養管理士は年2回(2月・11月)、愛犬飼育管理士は各都市で年数回開催されています。取りたい資格が決まったら、試験日程を早めに確認しておくのがおすすめです。

まとめ

トリマーに必須の資格はありませんが、就職や将来のキャリアを考えるとJKC公認トリマーライセンスの取得がおすすめです。

これから専門学校に通える状況であれば、JKC指定機関に進学してA級まで取得するルートが最短で技術力も身につきます。

将来的に独立開業を考えているなら、JKCライセンスとは別に、動物取扱責任者の「所定の資格」として使える愛玩動物飼養管理士2級や愛犬飼育管理士も取得しておくと、実務経験を積んでいる間に準備が整います。開業に必要な動物取扱責任者や第一種動物取扱業の詳細については、以下の記事で解説していますのであわせてご覧ください。

>>トリミングサロン開業に必要な資格は?動物取扱責任者と第一種動物取扱業を解説

ただ、どの資格を取っても、最終的にトリマーとしての評価を決めるのは、わんちゃんへの接し方や飼い主様とのコミュニケーション、そして日々磨かれる技術です。資格はあくまで入り口で、その先にある現場での積み重ねが一番大切だと思います。

あなたの状況に合った資格を選んで、素敵なトリマー人生を歩んでいってください。

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