トリミングサロン独立開業の自己資金貯め方の考え方トリミングサロン開業資金の貯め方|自己資金はいくら・どう貯める?現役オーナーが解説

トリミングサロン独立開業の自己資金貯め方の考え方

これからトリミングサロンを開業するなら、借入をする・しないにかかわらず、ある程度の自己資金は必ず必要になります。

ただ、いざ「自己資金を貯めよう」と思っても、いくらを・いつまでに・どうやって貯めればいいのかが曖昧なまま、なんとなく貯金しているだけだと、なかなかゴールにたどり着けません。

この記事では、トリミングサロンの開業資金、特に自己資金を現実的に貯めるための考え方を、現役オーナーの視点で解説します。

固定費の削減、副業による収入アップ、融資を見据えた自己資金の作り方まで、開業準備中の方が実践しやすい形でまとめました。

目次

まずは「いくら貯めるか」のゴールを決める

自己資金を貯めるときに最初にやってほしいのが、目標額を決めることです。

「とにかく貯める」では、終わりが見えずに途中で挫折しやすくなります。逆に「〇〇万円貯まったら開業する」というゴールが決まっていれば、そこに向かって具体的に動けます。

目標額を決めるには、まず開業にいくらかかるのかを把握する必要があります。

トリミングサロンの開業資金は、物件取得費、内装費、設備費、広告費、運転資金などを含めると、開業スタイルによって大きく変わります。

自宅サロンや小規模サロンであれば数百万円で始められることもありますが、テナントを借りてしっかり内装を作る場合は、さらに資金が必要になることもあります。

開業資金の内訳や相場については、こちらの記事で詳しく解説しています。

>> 独立開業平均資金は200〜800万円|オーナートリマーになるための大切な考え方

そのうえで、自己資金は開業総額の20〜30%をひとつの目安に考えるとよいです。

例えば開業総額が300万円なら、自己資金の目安は60〜90万円ほどです。開業総額が500万円なら、100〜150万円ほどを目標にするイメージです。

もちろん、これは絶対の基準ではありません。

日本政策金融公庫などの創業融資では、自己資金の金額だけでなく、どのように貯めてきたか、事業計画に無理がないか、開業後に返済していける見込みがあるかも見られます。

そのため、「自己資金が何円あれば必ず借りられる」というものではありませんが、実務上は一定額の自己資金を用意しておいた方が、資金計画の説得力は高くなります。

>> 政策金融公庫で新規創業の借入をするのがおすすめな理由

目標額から逆算して「月いくら貯めるか」を決める

目標額が決まったら、次は「いつまでに開業したいか」から逆算して、毎月いくら貯めればいいかを出します。

例えば、自己資金90万円を目標にする場合、1年で貯めるなら月7.5万円、2年で貯めるなら月3.8万円ほどが必要になります。

表にすると、次のようなイメージです。

自己資金の目標額1年で貯める2年で貯める3年で貯める
60万円月5.0万円月2.5万円月1.7万円
90万円月7.5万円月3.8万円月2.5万円
120万円月10.0万円月5.0万円月3.3万円
150万円月12.5万円月6.3万円月4.2万円

こうして「毎月いくら」という数字に落とし込むと、達成できそうかどうかが一気に現実味を帯びます。

もし「今の手取りからこの金額は厳しい」と感じた場合、選択肢は大きく3つです。

1つ目は、開業時期を少し後ろにずらすこと。

2つ目は、固定費を削って貯蓄に回せるお金を増やすこと。

3つ目は、副業などで収入を増やすことです。

開業資金を貯めるというと、気合いや根性の話になりがちですが、実際には数字の逆算です。

いつまでに、いくら貯めたいのか。
そのために、毎月いくら必要なのか。
今の収入と支出で足りないなら、どこを変えるのか。

この順番で考えると、やるべきことがかなり見えやすくなります。

自己資金の「貯め方」は融資審査でも見られやすい

自己資金は、金額だけでなく「どうやって貯めたか」も大切です。

毎月の給料から少しずつ通帳に残してきたお金は、計画的に開業準備をしてきた証拠になります。

一方で、開業直前にまとめて入金したお金や、出どころが説明しにくい現金、親族から一時的に借りたお金などは、自己資金として見られにくい場合があります。

そのため、開業を考え始めた段階から、できれば専用の口座を作って、毎月コツコツ貯めていくのがおすすめです。

例えば、毎月3万円でも2年間続ければ72万円になります。毎月5万円なら2年間で120万円です。

通帳に毎月の積み立て履歴が残っていれば、「この人は計画的に開業準備をしてきた」という印象にもつながります。

もちろん、自己資金だけで融資の可否が決まるわけではありません。

技術力、勤務経験、事業計画、売上予測、物件条件、返済計画なども大切です。

ただ、自己資金の貯め方は、開業への本気度や計画性を伝える材料になります。

開業資金を貯めるときは、ただお金を増やすだけでなく、「あとから説明しやすい形で貯める」という意識も持っておくとよいです。

固定費を削減する

開業資金を貯めるうえで、最初に見直したいのが固定費です。

固定費とは、毎月決まって出ていくお金のことです。

一度見直すと、その後はずっと節約効果が続くので、自己資金を貯めるスピードを上げやすくなります。

主な固定費には、次のようなものがあります。

  • 家賃
  • 保険
  • 通信費
  • 固定回線
  • 光熱費
  • サブスク
  • 車関連費用

特に効果が大きいのは、家賃・保険・通信費です。

家賃を見直す

家賃は毎月の支出の中でも大きな割合を占めるため、見直せれば効果は大きいです。

ただし、開業資金を貯める目的で引っ越しをする場合は、少し慎重に考えた方がいいです。

家賃が月1万円下がったとしても、敷金・礼金・仲介手数料・引越し代などで30万円かかれば、節約効果を回収するまでに2年以上かかります。

つまり、家賃を下げるために引っ越したつもりが、結果的に開業資金を減らしてしまうこともあります。

そのため、すでに開業を目指しているのであれば、「もう少し広い家に住みたい」「環境を変えたい」と思っても、開業までは少し我慢して、今の住まいのまま開業資金を貯めるという意識も大切です。

もちろん、今の家賃が収入に対して明らかに高すぎる場合や、実家に戻ることで大きく固定費を下げられる場合は、引っ越しを検討する価値があります。

ただ、なんとなく家賃を下げるためだけの引っ越しは、初期費用まで含めて本当に得になるかを計算してから判断しましょう。

保険を見直す

次に見直したいのが保険です。

若い方ほど、保険を見直す余地があることが多いです。

日本には高額療養費制度があり、医療費が高額になっても自己負担には上限があります。

そのため、独身の方や扶養家族がいない方が、高額な生命保険に無理に加入している場合は、見直しの余地があります。

もちろん、保険が不要という話ではありません。

家族構成や健康状態によって必要な保障は変わります。

ただ、なんとなく勧められたまま加入している保険や、内容をよく理解していない保険があるなら、一度見直してみる価値はあります。

どうしても備えておきたい場合は、掛け捨てタイプや共済など、必要最低限のものに切り替えるだけでも毎月の負担は軽くなります。

通信費を見直す

個人的に、最も手軽で効果が出やすいのが通信費の見直しです。

携帯を解約する必要はありません。

大手キャリアの高いプランから、オンライン専用プランや格安SIMに切り替えるだけで、月数千円下がることがあります。

例えば、毎月10,000円ほどかかっていた通信費が3,000円前後になれば、月7,000円、年間で約84,000円の削減です。

2年間なら約17万円になります。

これだけで、開業資金の一部になります。

スマホのデータをあまり使わない方なら、低容量プランでも十分な場合があります。

逆に、自宅で動画やパソコン作業をよくする方は、固定回線を残してスマホを低容量にする方が合う場合もあります。

大切なのは、自分の使い方に合っていない高いプランを払い続けないことです。

通信費は一度見直すだけで、その後も毎月効果が続くので、開業資金を貯めたい方は早めに確認しておきましょう。

通信費を見直すときは、単純に「一番安いプラン」を選べばいいわけではありません。

大切なのは、自分の使い方に合っているかどうかです。

例えば、スマホでSNSやLINEを見る程度であれば、低容量の格安プランでも十分かもしれません。

一方で、私のようにホームページ制作の取材や撮影で外出が多く、出先でパソコンをテザリングして使うことが多い場合は、小容量プランでは足りません。

私自身は現在povoを使っていて、1TBの大容量トッピングを選んでいます。金額は38,000円ほどなので、一見すると高く感じるかもしれませんが、12ヶ月で割ると月あたり約3,167円です。

これだけの容量を使えて月3,000円台と考えると、私の使い方ではかなりコストパフォーマンスが良いと感じています。

以前はahamoを使っていた時期もありましたが、私の場合は都内で回線速度が安定せず、出先でパソコン作業をするには使いにくさを感じることがありました。

その点、povoは回線が比較的安定していて、外出先でテザリングを使う場面でもストレスが少ないです。

povoは容量を買い切る形に近く、他のキャリアと比べると少し特殊な料金体系ではあります。ただ、必要なデータ容量を自分で選びやすいので、自分の使い方に合ったプランを見つけやすいのがメリットです。

私の場合は、回線の品質と料金のバランスを考えると、今のところpovoが一番合っていると感じています。

もちろん、通信環境は地域や時間帯によっても変わります。誰にとってもpovoが正解というわけではありませんが、外出先でパソコンをテザリングして使うことが多い方は、選択肢のひとつとして検討してもよいと思います。

固定回線を見直す

自宅の固定回線も、見直し対象になります。

毎月4,000〜6,000円ほどかかっている方も多いと思います。

ただし、固定回線は単純に「解約すれば節約になる」とは限りません。

自宅でパソコン作業をほとんどしない、動画もあまり見ない、スマホのテザリングで十分という方であれば、固定回線を解約して、スマホの大容量プランにまとめるのも選択肢です。

その場合は、無理に固定回線を解約するよりも、固定回線は残したうえでスマホのデータ容量を少し抑える方が現実的な場合もあります。

大切なのは、スマホ代と固定回線代を別々に考えないことです。

外出先でパソコンをテザリングして使うことが多い方は、povoのような大容量プランを活用して固定回線を見直す。反対に、自宅での作業が多い方は、固定回線を残してスマホ側の容量を抑える。

このように、自分の使い方に合わせてスマホ回線と固定回線のバランスを取ることが、通信費を無理なく下げるポイントです。

光熱費を見直す

光熱費は、家賃や通信費ほど大きなインパクトは出にくいですが、見直しておいて損はありません。

電力会社やガス会社を切り替えることで、毎月の料金が少し下がることがあります。

特に一人暮らしの場合は大きな差になりにくいかもしれませんが、家族で暮らしている場合や電気使用量が多い家庭では、年間で見ると差が出ることもあります。

比較サイトなどを使えば、ある程度かんたんに確認できます。

サブスクを整理する

音楽、動画、アプリ、クラウドサービス、オンラインサロンなど、毎月少額でも払い続けているものは意外と多いです。

1つ1つは500円、1,000円でも、複数重なると月5,000円以上になっていることもあります。

使っていないもの、なんとなく続けているもの、無料プランで代用できるものがあれば、整理していきましょう。

月5,000円削減できれば、年間6万円です。

開業資金を貯める期間が2年なら12万円になります。

小さく見える支出でも、毎月続くものは大きな金額になります。

固定費削減で月1〜2万円は十分狙える

ここまでの固定費をまとめて見直すと、月1〜2万円の削減は十分に現実的です。

例えば、

  • 通信費で月5,000円
  • サブスクで月3,000円
  • 保険で月5,000円
  • 光熱費や固定回線で月2,000円

これだけでも月15,000円です。

年間では18万円になります。

2年間続ければ36万円です。

トリミングサロン開業の自己資金として考えると、かなり大きな金額です。

固定費削減は、一度やってしまえば効果が続くのが強みです。

まずは収入を増やす前に、毎月出ていくお金を減らせないか確認してみましょう。

副業で収入を増やす

固定費の削減が「守り」なら、副業は「攻め」です。

今は副業の選択肢がかなり増えています。

本業の給料だけで開業資金を貯めるのが難しい場合は、副業で月1〜3万円でも増やせると、自己資金の貯まるスピードが大きく変わります。

不用品販売

最初に取り組みやすいのが、不用品販売です。

メルカリなどを使えば、使わなくなった服、家電、本、トリミング用品、犬用品などを売ることができます。

不用品販売は継続的な副業というより、まず最初の資金を作る方法です。

家の中を整理しながらお金に変えられるので、開業準備の初期にはおすすめです。

数万円程度であれば、比較的作りやすい方法だと思います。

ハンドメイド販売

犬用のチョーカー、リボン、バンダナ、撮影小物などを作れる方は、ハンドメイド販売も選択肢になります。

minneやCreemaなどを使えば、自分で作った商品を販売できます。

トリマーの方は、犬に似合うデザインや安全性への感覚があるので、一般の方よりも犬用品を作る感覚がある方も多いと思います。

ただし、材料費や制作時間もかかるため、いきなり大きく稼ぐというより、開業後の物販やブランディングにつながる副業として考えるとよいです。

スキル販売

ココナラなどを使って、自分の知識や得意なことを販売する方法もあります。

例えば、

  • トリミングの相談
  • 犬のお手入れ相談
  • ペットサロン勤務の相談
  • トリマーを目指す方向けの相談
  • SNS投稿のアドバイス

などです。

トリマーとしての経験がある方なら、一般の飼い主さんや、これからトリマーを目指す方に伝えられることは多いはずです。

大きな金額をすぐに稼ぐのは簡単ではありませんが、自分の経験を言語化する練習にもなります。

開業後の発信力にもつながるので、余裕があれば挑戦してみてもよいと思います。

出張トリミングやペットシッター

トリマーならではの副業として、休日の出張トリミングやペットシッターを考える方もいると思います。

ただし、ここは注意が必要です。

動物を扱う有償サービスは、内容によって動物取扱業の登録が必要になる場合があります。

また、現在勤めているサロンや会社の就業規則で副業が禁止されている場合もあります。

無断で始めるとトラブルになる可能性があるので、必ず事前に確認しましょう。

技術的にはできることでも、法律面や勤務先との関係で問題が出ることがあります。

特に有償で犬を預かる、管理する、継続的にサービスを提供する場合は、慎重に確認した方がいいです。

SNS発信は開業後の集客資産になる

副業とは少し違いますが、開業前からSNS発信を始めることもおすすめです。

Instagram、TikTok、YouTube、ブログなどで、自分の考え方やトリミングへのこだわりを発信しておくと、開業時にすでに見てくれている人がいる状態を作れます。

これは、開業後の集客にかなり大きく関わります。

特にトリミングサロンは、技術だけでなく「どんな人にお願いするか」も重要です。

開業前から発信しておくことで、オーナーの人柄や考え方が伝わりやすくなります。

最初はフォロワーが少なくても問題ありません。

開業までの準備過程、勉強していること、犬への向き合い方、将来作りたいサロンのイメージなどを発信しておくだけでも、あとから大きな資産になります。

開業資金を貯めながら、同時に集客の土台も作れるので、SNS発信は早めに始めておくのがおすすめです。

やってはいけない開業資金の貯め方

開業資金を貯めることは大切ですが、やり方を間違えると、開業前から資金繰りが苦しくなってしまいます。

特に注意したいのは、次の3つです。

リボ払いやカードローンに頼る

リボ払いやカードローンで開業資金を作るのはおすすめしません。

理由は、金利が高いからです。

一見すると毎月の支払いは少なく見えますが、長期的には利息の負担が大きくなります。

開業後は、家賃、材料費、広告費、借入返済、生活費など、さまざまなお金が出ていきます。

その状態で高金利の返済があると、かなり苦しくなります。

事業のために借入をするなら、日本政策金融公庫などの創業融資を検討した方が現実的です。

消費者金融やカードローンで無理に資金を作るのは避けましょう。

生活防衛資金まで取り崩す

開業資金を貯めるために、生活防衛資金まで使い切ってしまうのも危険です。

生活防衛資金とは、万が一収入が減ったときでも生活を続けるためのお金です。

開業後すぐに売上が安定するとは限りません。

最初の数ヶ月は、思ったより予約が入らないこともあります。

広告費や材料費だけが先に出ていくこともあります。

そのときに手元資金がまったくないと、精神的にもかなり追い込まれます。

自己資金を開業費に全額使い切るのではなく、生活費数ヶ月分は残しておくことをおすすめします。

開業はスタートしてからが本番です。

開業日にお金を使い切るのではなく、開業後も耐えられる資金計画にしておきましょう。

極端な節約で消耗する

開業資金を貯めるためとはいえ、極端な節約で心身をすり減らすのもよくありません。

食費を削りすぎる、睡眠時間を削って副業しすぎる、休日をすべて仕事に使う。

短期間ならできるかもしれませんが、長く続けると疲弊します。

トリミングサロン開業は、体力も精神力も必要です。

開業前にボロボロになってしまうと、肝心の開業後に踏ん張れません。

節約も副業も、続けられる範囲で行うことが大切です。

無理なく続けられる仕組みを作る方が、結果的に開業に近づきます。

開業資金は全額を自力で貯めようとしない

最後に、最も大切な考え方をお伝えします。

それは、開業資金の全額を自己資金で貯めようとしないことです。

トリミングサロンの開業には、数百万円単位のお金がかかることがあります。

200万円、300万円、場合によっては500万円以上必要になることもあります。

これをすべて自分の貯金だけでまかなおうとすると、何年もかかってしまいます。

その間に年齢を重ねたり、物件のチャンスを逃したり、気持ちが切れてしまったりすることもあります。

もちろん、借入をすれば何でもいいというわけではありません。

無理な借入は危険です。

ただ、事業のための借入は、消費のための借金とは意味合いが違います。

きちんと事業計画を作り、返済できる見込みを立てたうえで借りるのであれば、開業までの時間を短縮する手段になります。

例えば、200万円を自力で貯めるのに5年かかるとします。

その5年の間に、技術も経験も積めるかもしれません。

一方で、開業のタイミングを逃す可能性もあります。

自己資金を一定額まで貯めたうえで、残りを創業融資でまかなうことができれば、開業時期を早めることができます。

だからこそ、自己資金は「全額」ではなく、「開業総額の一部」として考えるのが現実的です。

自己資金を貯めながら、並行して借入や補助金の情報も調べておきましょう。

>> 政策金融公庫での借入がおすすめな理由

>> トリミングサロン開業で使える補助金・助成金について

よくある質問

トリミングサロンの開業資金はいくら貯めればいいですか?

開業総額の20〜30%を自己資金の目安に考えるとよいです。これは創業融資の審査で見られる自己資金比率の目安でもあります。例えば開業総額が300万円なら、自己資金の目安は60〜90万円ほどで、残りは借入でまかなうのが現実的です。まずは開業総額がいくらかかるかを把握してから、目標額を決めましょう。

自己資金ゼロでもトリミングサロンは開業できますか?

不可能ではありませんが、おすすめしません。日本政策金融公庫などの創業融資では、自己資金がいくら準備できているかが審査で重視されます。自己資金が全くないと希望額の借入が難しくなりますし、開業後の運転資金も足りなくなりがちです。最低限の自己資金は貯めたうえで、借入を組み合わせるのが安全です。

開業資金を貯めるのにどのくらいの期間がかかりますか?

目標額と毎月貯められる金額によります。例えば自己資金90万円を目標にする場合、月7.5万円なら1年、月3.8万円なら2年が目安です。いつまでに開業したいかから逆算して、毎月の貯蓄額を決めると現実的に進められます。手取りから難しい場合は、固定費の削減や副業で貯蓄に回せるお金を増やしましょう。

開業資金を貯めるのに一番効果が大きい節約は何ですか?

毎月決まって出ていく固定費の見直しが最も効果的です。特に通信費は手軽で効果が大きく、大手キャリアからオンライン専用プランや格安SIMに切り替えるだけで、月数千円・年間数万円の削減につながります。家賃・保険・固定回線・サブスクなども合わせて見直せば、月1〜2万円の節約も十分に可能です。

開業資金は全額自分で貯めてから開業すべきですか?

その必要はありません。200〜800万円かかる開業資金を全額自己資金でまかなおうとすると、何年もかかって開業のタイミングを逃しがちです。事業用の借入は年利も低く、未来への投資という意味合いが強いものです。自己資金は目標額(総額の20〜30%)までを貯め、残りは借入や補助金を組み合わせる発想が現実的です。

まとめ:自己資金は金額よりも「計画的に準備していること」が大切

トリミングサロンの開業資金を貯めるときは、まず目標額を決めることが大切です。

開業総額を把握したうえで、自己資金をいくら用意するのかを決め、そこから逆算して毎月の貯蓄額を考えましょう。

自己資金は、開業総額の20〜30%をひとつの目安にすると考えやすいです。

ただし、大切なのは金額だけではありません。

毎月コツコツ貯めてきた履歴、無理のない資金計画、開業後の返済見込みなども重要です。

固定費を見直せば、月1〜2万円の削減も現実的です。

副業やSNS発信を組み合わせれば、貯蓄スピードを上げながら、開業後の集客準備にもつなげられます。

一方で、リボ払いやカードローンに頼ったり、生活防衛資金まで使い切ったりするのは避けた方がいいです。

開業資金は全額を自力で貯める必要はありません。

自己資金を一定額まで準備し、残りは創業融資や補助金を組み合わせる。

この考え方の方が、現実的にトリミングサロン開業へ近づきやすくなります。

これから開業を目指す方は、まず「いつまでに、いくら貯めるか」を決めるところから始めてみてください。

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