【実体験】トリミングサロンの政策金融公庫での借入について

【実体験】トリミングサロンの政策金融公庫での借入について

東京での開業は金額が大きいため、政策金融公庫での借入をします。

自己資金でも開業はできなくはないものの、軌道に乗るまでの期間をリスクを少なくするには借入という選択がいいと判断しました。

目次

政策金融公庫の借入の前提条件

政策金融公庫の借入は見積もりが全て揃ってからではないと申し込みができません。

開業するテナントが決まったとしても、内装費が出ていないと申し込みを受け付けてくれないのです。

そのため、全ての見積もりなど、正確な費用を確定させる必要があります。

テナントが決まっていなければテナント探しからする必要がありますし、テナントが決まっている場合は内装費の見積もりを出す必要があります。

申し込みから入金まで最短で20日程度はかかる

申し込みをして現地調査などを行ったりするために1週間ほどかかり、そこから審査を経てからの入金という流れになるようです。

最短で申し込みから20日ほどかかり、今は新型コロナウイルスの影響で借入の申し込みが増えているようで、通常よりも時間がかかるかもしれないと伝えられました。

そのため、全ての見積もりが揃ったらすぐに申し込みをするようにした方がいいかと思います。


また、テナント費用や内装費などの支払いに関しては、政策金融公庫の入金のタイミングを確認しつつ、各業者の方とすりあわせをしておいた方がいいでしょう。

全ての見積もりが揃わないと申し込みはできないが準備はできる

申し込み自体は全ての見積もりが揃わないとできませんが、必要資料などは前もって準備をしておき、全ての見積もりが揃ったらすぐに申し込みができるようにしておくことが大事です。

私も前もっても店のコンセプトや事業計画はテナントが決まる前から作成をしており、全ての見積もりが揃ったタイミングで少し修正をしてすぐに申し込みをしました。


すでに開業を目指している方であれば、どんなお店でどんなコンセプトでどのくらいの資金を考えているのかということは頭にあると思います。

その頭にあることを政策金融公庫に提出する資料に落とし込むことで、より具体的などんなお店を経営したいのかというものが見えてきます。


政策金融公庫に提出する資料は、政策金融公庫の方にお金を借りるためだけではなく、自分自身がどんなお店を出したいのかということを整理するためにも大事な時間です。



以下のリンクから政策金融公庫の申込書などがダウンロードできるので、前もって準備をしておくことをお勧めします。
借入申込書等ダウンロード



私がダウンロードして提出した資料は以下の通りです。
・借入申込書
・創業計画書
・月次収支計画書
・企業概要
・設備投資計画書


他にも必要書類がある可能性もあるので、事前に管轄の政策金融公庫の方に確認をしておくのが確実です。

数字の根拠となる資料を作成しておく

申し込みの際に提出する月次収支計画書などでは、開業から1年後くらいの売上を予測して記入する必要があります。

その売り上げの根拠となる理由を説明できるような資料を事前に用意しておくことで、面談の時にスムーズにやりとりができると思います。


私が補足資料として提出してのは、ホームページや競合を調査した資料、飼育頭数や飼育割合などの数字的な根拠となる資料です。

私の場合は2店舗目なので、1店舗目のホームページを見てもらったり、2店舗目のコンセプトなどを書いたホームページも印刷して提出をしました。

その他に、東京23区の主要区の人口、飼育頭数、飼育率、トリミングサロンの数、トリミングサロン1件あたりの最大潜在頭数をまとめた資料を提出しました。

罫線も付けていないような資料ですが、それでも数字の根拠が伝われば十分だと思います。

私が開業するのは世田谷区なので、世田谷区を目立たせています。

トリミングサロン開業のときの借入で政策金融公庫に提出をした補足資料

上の画像の飼育頭数など数字は東京都などが発表しているサイトから引用したもので、トリミングサロンの件数は自力で調べました。


世田谷区は人口が多いから飼育頭数が多いのではなく、人口に対して犬を飼育している方の割合も4%を超えているので、主要区の中でも比較的犬の飼育頭数が高い区ということがわかります。

ただ、世田谷区はトリミングサロンの数もずば抜けて多く、飼育頭数とトリミングサロンを割ってみると、世田谷区で飼われている全ての犬が120店舗あるトリミングサロンに分散をしていったと仮定をすると、トリミングサロン1件あたり平均312頭の犬がいる計算となります。

もちろん、家でシャンプーやカットをされたり、隣の区でカットをするというケースもあるので、この数字はあくまで参考値に過ぎませんが、それでも全体と比較をした時に世田谷区がどんなポジションになるのかというのは見えてきます。

上記の表を頼りにしてみると、練馬区はトリミングサロン1件あたり最大潜在頭数が515頭もいるので、世田谷区よりも比較的有利に集客ができるのではないか?という景色も見えてきますね。

ここだけの話、上記の表を頼りに見てみると、練馬区のトリミングサロン開業はかなり穴場だと思います。


資料を作った時から少し時間が経っているので、実際の数字には多少ブレが生じるかもしれませんが、急激に変わるということも少ないと思います。

競合の調査もする

私はTrimalの記事では競合はそれほど関係ないとは書いていますが、政策金融公庫に出す資料にはしっかりと競合調査をした資料も提出しています。

担当の方は融資のプロではあっても、トリミングサロンのことはほとんど知らない方なので、自社と競合との違いについての説明が必要なケースは多いかと思います。

そのため、競合の調査をして、競合との違いについて明確に説明ができるようにしておくといいかと思います。

担当の方の上司に伝わるように説明をする

面談をされる担当者の方が全ての権限を持っているわけではなく、その担当者が上司に説明をして決裁をして合否が分かれたり借入資金が変動したりします。

そのため、担当の方が上司に説明をしやすいように分かりやすく事業内容を理解してもらう必要があります。

担当の方が理解をしていなければ借入額が減額されるかもしれませんし、借入自体ができないということになってしまうかもしれません。

担当の方は味方だと思って、その上司に説明をしやすくなるように分かりやすく事業内容について解説をしてみてください。

1000万以上の借入について

1000万以上の借入は見積書を提出しても領収書の提出が求められるとのことでした。

そのため、見積もりで出した金額よりも安い仕入れなどを行った場合、余った金額は返還をする必要になるケースもあり、これで揉めるケースは少なくないそうです。

そのため、1000万以上の金額の借入は柔軟性に欠けるデメリットがあります。

1000万以下であれば、見積書だけでも大丈夫のようなので、できるなら1000万以下に抑えた方がいいかと思います。

私もそれを聞いてから借入は1000万に収めるように変更をしました。

まだ私も面談をしたばかりなので借入についてはわからない

この記事を書いている前日に政策金融公庫での面談を行いました。

そのため、まだ借入が決定をしているわけでなありません。

今後随時情報を更新していこうと思います。

【追記】融資決定の連絡があってからのお話

面談から12日後に1000万満額の融資が決まったと連絡がありました。

その他に嬉しいことに、上手くいけば利率が下がると言われていた最大の割引率の利率で融資が決まり、今回の借入はほぼ希望通りに進んだといった印象です。

今までの経営のノウハウや数字をしっかり出していたのがよかったのかもしれません。



そして、2日後くらいに契約書などの必要書類が届いたので、色々な書類にサインをして収入印紙を貼り付けて返送をして、ちょうど3営業日に振り込みがありました。


面談から入金までは約3週間かかったので、見積もりが出た時点でなるべく早く面談の申し込みをした方がいいと思います。

政策金融公庫から入金があって、少しゴールをした感じでもありますが、本当のスタートはこれからです。

色々と新店舗では面白いことを考えているので、今からとての楽しみです。

新店舗を軸として記事は書いていくと思うので、引き続きお付き合いください。

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