「トリマー専門学校はどこを選んでも一緒でしょ?」
じつは、トリマー専門学校の選び方というのは、今後のトリマーキャリアを左右するくらいにとても重要なものです。
トリマー専門学校と一口に言っても、教える先生たちの技術や知識には大きな開きがあります。
また、トリマー専門学校のカリキュラムやモデル犬の頭数によって、例えトリマー専門学校を卒業をしたとしても、知識も技術も大きな差が開いてしまうことは珍しくありません。
トリマー人生の中でトリマー専門学校に通う2、3年の間はとても短いと思うかもしれませんが、この2、3年でしっかりと基礎が学べるかどうかというのはトリマーとしての知識や技術の深みのとても影響します。
トリマー専門学校を選ぶときにクチコミは大事だが全てを当てにするのは危険
今はネットである程度の情報は手軽に検索できる時代になりました。
良いクチコミが溢れている専門学校もあれば、悪い口コミばかりのトリマー専門学校もあります。
一見すると良い口コミが溢れている専門学校=いいトリマー専門学校だと思うかもしれませんが、レビューというのは提供しているサービスによっては操作されていることも少なくありません。
学校側は有料で掲載をしているのに、悪いレビューが溢れていたら有料での掲載をやめてしまうかもしれません。
だからこそ、サービス提供者は悪い口コミは載せずにいいレビューを残すようにしている可能性もあります。
また、悪い口コミに関しても卒業生が私怨で学校に嫌がらせをするために悪い口コミをかくということもあるようです。
そのため、クチコミはあくまで参考程度として、実際に自分で調べてみるクセをつけることがオススメです。
トリマー専門学校は地方都市か都心どちらが有利?
トリマー専門学校を選ぶときに地方に住んでいる方は、近くの地方都市の専門学校か東京などの都心の専門学校にするかを迷われるかと思います。
どちらもメリットでメリットがあるので、それらを考慮した上で判断するのがいいかと思います。
地方都市のトリマー専門学校のメリット
実家から近いので親御さんが安心するのが1番のメリットかと思います。
地方都市であれば自宅から通うという選択肢もできるので、両親の経済的な負担を減らせるというこもメリットになります。
また、東京などの都心に比べると授業料なども安いケースが多いです。
そのため、地方都市のトリマー専門学校を選ぶメリットは親御さんが安心や、経済的な負担を少なくできるということになります。
地方都市のトリマー専門学校のデメリット
地方都市のトリマー専門学校は数は都心に比べると少ないです。
そのため、優良なトリマー専門学校を選べる選択肢が少なかったり、そもそも行きたいと思う専門学校がない可能性もあります。
都心のトリマー専門学校のメリット
東京などの都心にあるトリマー専門学校は数が多いので、その中から優良なトリマー専門学校を見つけやすいです。
トリマー専門学校数の多いので、評判の悪いトリマー専門学校は運営が厳しくなり、無くなってしまうトリマー専門学校もあるので、今あるトリマー専門学校はそれなりの質が担保されているといえるかもしれません。
また、都心であればトリミングサロンも多いので、卒業後にそのままトリマーとして東京で就職するということも選択肢にすることができます。
都心でトリマーとして就職したあとに経験を積んで、地元に帰ってトリミングサロンを開業されるという方も多いです。
都心のトリマー専門学校のデメリット
授業料が高く、寮に入る場合も地方都市よりも高くなり、両親の金銭的な負担が重くなります。
また、地方から離れてしまうと親御さんが心配してしまうこともあるようです。
カリキュラムや1週間あたりのトリミングの実技時間を調べる
自分でトリマー専門学校のホームページを直接調べて、カリキュラムや実技の時間を調べることをお勧めしています。
カリキュラムに関しては犬のことを幅広く学べるかを確認して、他の専門学校との違いや特色をリストとして書き出してみましょう。
実技に関しては1週間のうち何時間が実技に当てられているかは必ずチェックをします。
トリマーとしてカットを上達するには1にも2にも頭数を多くこなして練習をすることです。
この1週間あたりにできる頭数や時間が多ければ、それだけトリマー専門学校時代にカットスキルを身に付けることができやすくなります。
トリマー専門学校であるといいカリキュラム
・犬について幅広い知識を学ぶ犬学
・犬のしつけ
・犬の食べるものの知識の栄養学
・犬の公衆衛生
・経営独立をするための経営学
・就職を意識するためのマナー
全部があればいいというわけでもありませんが、上記があれば犬だけではなく、就職や経営まで幅広く学べるかと思います。
実技は1人でできるのか、複数人でやるのかを確認する
トリマー専門学校であれば実技の授業があると思いますが、実技の授業は1人で1頭できるのか、2人で1頭をやるのかでも技術の習得速度は変わってきます。
1年生の前半のうちはスピードも遅いので1頭を2人で行うケースも多いかと思いますが、1年生の後半や2年生になったら1人で1頭の実技ができるトリマー専門学校を選ぶことをお勧めします。
生徒に対してモデル犬の数が少ない学校もあり、2年生になっても1頭を2人で行うということがあるようです。
その場合、1人で1頭できるトリマー専門学校と比べると技術力に差が出てしまう可能性があります。
実技の時間はトリマー専門学校のホームページや資料請求で記載があるかと思いますが、実際に1頭を1人でやるのか2人でやるのかは書いていないケースが多いので、オープンキャンパスや学校に直接問い合わせて確認をしてみることをお勧めします。
モデル犬の頭数を記載しているトリマー専門学校であれば、その地域ではモデル犬を多く集められている可能性が高いです。
若い先生が多くないか確認する
トリマー専門学校を卒業した卒業生がアシスタントとしてそのままトリマー専門学校に就職するケースは多かったりします。
そのため、比較的若い先生が多いものの、技術を教える先生はしっかりと経験を積んでいる先生であることの方が望ましいです。
実際にどんな人に教えてもらえるのかはオープンキャンパスなどで確認をしておきましょう。
動物専門の専門学校の方がカリキュラムがしっかりしていたり人材が豊富なことが多い
動物専門の専門学校とは、動物の学科しかない専門学校のことです。
創立当時から長年培ってきたノウハウがあり、カリキュラムや人材がしっかりしていることが多い印象です。
逆に動物専門ではなく、幅広い学科の一つとしてトリマー専門学校という風になっている場合、カリキュラムや人材に不安があるケースが多い印象です。
これは実際に見たり聞いたりしたことの経験なので、全ての学校に当てはまるわけではありませんが、その傾向としてはあるかと思います。
そのため、まずは動物専門のトリマー専門学校かどうなのかは確認をすることはオススメです。
トリマーという職業はただ単にカットをするだけの職業ではない
私はトリマーという職業はただ単にわんこたちのシャンプーやカットをするだけの職業ではないと考えています。
もちろん、シャンプーやカットをすることに対して飼い主様は対価をお支払いするわけですが、それ以上にわんこと飼い主様がより豊かに暮らせるようにサポートすることがトリマーの大切な役割だと思っています。
例えば、しつけのことで悩んでいる飼い主様がいたら、その子の性格に合わせたアドバイスができれば飼い主様にとても喜ばれたりしますし、
トリマーというのは飼い主様にとって一番身近な犬の専門家です。
幅広い知識があれば、わんこと飼い主様の生活をより豊かにするためにすることができます。
だからこそ、トリマー専門学校を選ぶときは、トリミングの技術だけではなく犬という生き物を総合的に学べる専門の学校を選ぶことが重要です。
トリマー専門学校にいくなら2年制?3年制?
トリマー専門学校は2年制の学校が多いですが、中には3年制、4年制と幅広く学べる専門学校があります。
2年制より3年制や4年制のほうが幅広く学ぶことができるので、2年制にするか3年制4年制のどちらにするか迷われている方もいるのではないでしょうか。
しっかりとしたトリマー専門学校に入学できれば、個人的には2年制でも十分トリマーとしての基礎が学べるかと思うので、3年制や4年制のトリマー専門学校に通う必要はないかと思います。
しかし、トリミングだけではなく、犬に対しての幅広い知識をつけるのであればやはり3年制や4年制のトリマー専門学校に入学した方がメリットは多いです。
トリマーとしての基礎知識だけを学んで早く社会に出て働きたい方は2年制のトリマー専門学校を選択をして、犬に対して幅広い知識を取得したい方は3年制や4年制のトリマー専門学校を選んでもいいかと思います。
ただ、3年制や4年制を導入しているトリマー専門学校の中には、あまり必要のない授業で水増しをして、無駄な時間やお金をかけるということもあるので、3年制と4年制を検討している方は慎重に選びましょう。
JKCのライセンスが取得できる専門学校について
JKCとはジャパンケネルクラブという純血種の管理や血統書を発行している大きな団体です。
トリマーの資格というのは民間が独自で発行しているものですが、JKCは他にもトリマーライセンスを発行しており、トリマー業界の中でメジャーなトリマー資格はJKCが認定しているトリマーライセンスです。
JKCのトリマーライセンス以外の民間のトリマーの資格は、技術的に保証さているイメージはありませんが、JKCのトリマーライセンスはトリミングに対してある程度の知識や技術があるという風に認識をされています。
JKCが認定しているトリマー専門学校を卒業することで、JKCのライセンスを取得することが出来ます。
そのため、JKCのトリマーライセンスを取得できる学校であれば、わざわざトリマーライセンスを取得するためのステップを省略できるので、効率よくトリマーライセンスの資格を取得することが可能です。
ただ、JKC認定のトリマーライセンスを取得することができるトリマー専門学校は数が少ないので、必然的に選択肢がかなり少なくなってしまいます。
トリマーライセンスを取得できるということは、就職にもある程度有利に働かと思いますが、学びたいことが学べるのか?といったバランスを見ながら検討をしてみるのがいいかと思います。
インスタグラムで審美眼を鍛える
これからトリマー専門学校に入学されている方に一つアドバイスをすると、今は有名店はインスタグラムを始めているケースが多いので、審美眼を鍛えるためにも有名店などのインスタをフォローすることをおすすめします。
カットはイメージする力が大事なので、可愛いカットをたくさん見ることでカットのイメージが湧いてきやすくなります。
インスタグラムで日頃からカットの勉強のために、色々なカットの情報収集をすることはこれからの時代は大切になってきます。
ぜひとも、学生のうちから審美眼を鍛えて可愛いカットができるトリマーをめざしてみてください。
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